ターン75 鉄砲水と英雄、空爆
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は伊達ではなかった。
「プラズマヴァイスマンの効果発動、手札1枚を捨てることで相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を破壊する!そして墓地に送ったネクロダークマンは、墓地に存在する限りデュエル中1度だけヒーローをリリースなしで召喚できる。来い、ネオス!」
E・HERO ネオス 攻2500
あっという間に場に並ぶ、最上級モンスター2体。これで総攻撃力は5100と、攻撃がすべて通ればワンターンキルも狙えるほどの数値だ。だけど気になるのは、ミスターTのあの2枚もの伏せカード……しかし、それを忘れるような十代ではなかった。最後に残った手札1枚を、惜しげもなく発動して見せる。
「魔法カード、R−ライトジャスティスを発動。俺の場のヒーロー1体につき1枚、場の魔法・罠カードを破壊するぜ。俺の場にはネオスとプラズマヴァイスマンの2枚、よってその2枚の伏せカードを破壊する!」
「いいだろう、ならばこのカードを発動する。トラップ発動、ダメージ・ダイエット。この効果により、このターンの間私が受けるダメージは全て半分となる」
「惜しい……!」
「だとしても、バトルだ!プラズマヴァイスマンで攻撃!」
E・HERO プラズマヴァイスマン 攻2600→ミスターT&ミスターT(直接攻撃)
ミスターT&ミスターT LP4000→2700
再び放たれた電撃が、2人のミスターTの体を真っ向から貫く。この攻撃は確かに命中したし、ダメージ半減とはいえライフも減らせた。闇のデュエルのルールに従い実体化したダメージのせいで、その全身からはかすかに煙が立ち上っている。
だが、それだけだ。2人のミスターTは自分の体が出す煙に気づいてすらいないような様子で平然と立っており、実際まるで効いていないのだろう。そこに、今度はネオス渾身の手刀が上空から襲いかかった。
「行け、ネオス!ラス・オブ・ネオス!」
E・HERO ネオス 攻2500→ミスターT&ミスターT(直接攻撃)
ミスターT&ミスターT LP2700→1450
大ダメージを与えた割に、十代の表情は冴えない。それどころか、若干の焦りさえ見れる。だが、それも無理はない。もはや手札を使い切った十代に、これ以上取れる手はないからだ。こちらの優位に変わりはないといえば確かにそうなのだが、多分十代はこのターンだけでけりをつけるつもりであれだけ展開したのだろう。
……早い話が、わずか2ターン目にして早くも息切れを起こしている。今のターンはいいとして、次のターンを戦い抜くことができるのだろうか。さらに次のターンはどうなる?その思いでいっぱいになっているのだろう。
ま、そこをどうにかするのがパートナーの仕事なんだけどね。僕のデッキは持久戦に強い、勝負は始まったばっかりだ。
十
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