ターン75 鉄砲水と英雄、空爆
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好から服装、ちょっとした仕草までそっくりそのまま、まるで同じな2人のミスターT。童実野町でも見せられた技だから僕にとってはそう驚くことでもないが、初見の十代は意表を突かれたらしい。
「「我々はこれで2人、そして君たちも2人。1対1ではいささか厳しい相手だからね、タッグデュエルで勝負と行こうじゃないか」」
言うが早いが、僕と十代の立っている部分を残していきなり周りの地面が崩れ落ちる。さっきまでここにあった大地の落ちていく先は、海は海でも火山の下を流れる溶岩の海。一体どれほどの力を使えばこんなことが可能なのか、ぽつんと残った2本の円柱状の岩の上に、僕らだけが辛うじて立っている格好だ。
「嘘でしょ、こんなこともできるの!?」
『……ふむ。しっかりな、マスター』
「そんな他人事みたいに言っちゃって……でもいいね、悪くない。こんなのを相手にできるんだ、逆に燃えてきたね」
「断ることはできないってわけかよ……仕方ない、清明!」
「当然。話が早いのは嫌いじゃないよ、タッグデュエルと洒落込もう!」
「「「「デュエル!」」」」
タッグデュエル。覇王の世界でもオブライエンとタッグを組んだけど、あの時は相手が覇王1人という変則デュエルだった。こうして本来の意味でのタッグデュエルをするのは久しぶりだが、腕が鈍っていなければいいのだが。
そして最初のターンはミスターT側。僕らから見て右にいる方が、おもむろに手札の1枚をデュエルディスクに置いた。
「私のターン、ジェネクス・ニュートロンを召喚する」
まず先陣切って場に召喚されたのは、黒を基調にオレンジ色のパーツをところどころに持つ人型の機械。あのカードは確か……駄目だな、止められない。
ジェネクス・ニュートロン 攻1800
「カードを2枚伏せてエンドフェイズ、このカードのモンスター効果を発動。召喚に成功したターンのエンドフェイズ、デッキから機械族のチューナー1体を手札に加える。私が選ぶのはこのカード、音響戦士ピアーノだ」
「次は俺のターンだな。最初から飛ばしていくぜ、融合を発動!手札のエッジマンとスパークマンで融合召喚!来い、プラズマヴァイスマン!」
E・HERO プラズマヴァイスマン 攻2600
こちらのフィールドで先陣を切ったのは、金色の鎧に雷を纏った巨体の融合ヒーロー。帯電したその体がひときわ強く発光したかと思うと、その両腕から雷がジェネクス・ニュートロンめがけて空気を割いて飛んで行く。見事に命中したその激しい雷に身を撃たれ、体の機能が完全に停止したジェネクスの戦士が力なく眼下の溶岩へと落ちていく。
だが、それだけでは終わらなかった。やはり今の十代は一味違う。最初から飛ばしていくとの言葉
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