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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン75 鉄砲水と英雄、空爆
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ズマヴァイスマンをエクストラデッキに送ることでカードを1枚ドローする!」

 十代が土壇場で墓地に送ったカードのうち1枚、置換融合。このドローにより無謀な欲張りのデメリットが帳消しになったわけだが、十代の奇跡を呼ぶ引きの強さはそれだけでは収まっていなかった。さらに、もう1枚!

「墓地から魔法カード、シャッフル・リボーンの効果を発動!場のワイルドマンをデッキに戻し、さらにカードを1枚ドローする!」

 肝心なのはここからだ。いくらカードを引いたとしても、それが使えなければ無駄に引いただけになりかねない。
 だが、幸いにもその心配をする必要はなかった。僕のデッキは、僕が信じる限りいくらでも僕に応えてくれる。どちらから使ってもいいけれど……まずは、このカードからだ。

「魔法カード、妨げられた壊獣の眠りを発動!場のモンスター全てを破壊し、デッキから壊獣2体を互いの場にリクルートする!これで終わりだ、ミスターT!」
「果たしてそうかな?トラップ発動、神の宣告。ライフ半分をコストに、その発動は無効となり破壊される」

 ミスターT&ミスターT LP150→75

 万能カウンターの神の宣告も、元が少ないミスターTにとっては驚くほど軽いコストで効果を無効にできる強烈なカードとなる。これで眠りのカードは不発に終わったがもはやミスターTに伏せカードはなく、逆に言えばこれ以上の妨害がさらに出てくることはない。なるほど、神の宣告、か。これは、こちらを先に使っておいてよかった。

「僕らの勝ちさ、ミスターT。十代、お言葉に甘えて決めさせてもらうよ」
「ああ、存分に頼むぜ」

 ちらりと顔を見合わせて頷き合い、お許しが出たところで手札に残った2枚のカードを表にする。

「フィールド魔法、KYOUTOUウォーターフロントを発動!さらに綿毛トークンとソウルトークンを1体ずつリリースして……さあ行くよ、チャクチャルさん。七つの海の力を纏い、穢れた大地を突き抜けろ!地縛神 Chacu(チャク) Challhua(チャルア)!」

 溶岩の海が、一瞬にして灯台の照らす闇の大海原に染まる。ボム・フェネクスの炎の輝きを打ち消すような深い紫色の光が走り、闇のシャチがその眼前へ浮上した。

 地縛神 Chacu Challhua 攻2900

『ここまでのようだな。この場はこれで退いてもらおう』
「おのれ……やはりその力、この世界の理を根底から覆すほどの力」
「やはり君は危険な存在だ。もはや猶予は残り少ない、早急に排除の必要がある」

 前に戦ったミスターT同様、こいつらも回避不可能な自らの消滅に付いて思うところは特にないらしい。なら負け犬の遠吠えは放っておいて、こちらも気兼ねなく最後の一撃を加えよう。

「バトルだ、地縛神は相
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