ターン75 鉄砲水と英雄、空爆
[13/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
わりに、2ターンの間ドローフェイズをスキップする!」
「なるほどな。だが私にもこれ以上場のカードを増やすことはできない、ボム・フェネクスの効果発動だ」
場のカードがまた減ったことで、さらに1体の不死鳥が空中で爆散する。しかし、いまだ残った7体が僕らの至近距離、射程圏内にたどり着いてで自爆を繰り返し始めた。1体1体の衝撃はヴァルガノンの自爆の方がはるかに上ではあったが、身を守るためには爆発の起きる1か所のみに集中していればよかったあちらとは違い周りの空間全てを攻撃範囲とするボム・フェネクスは、総合的な威力ではむしろあちらを上回る。
息が詰まるほどの熱と目を閉じていても眩しく感じる閃光、無限に続くかと思われた轟音がようやく止んだ時、僕らは共に肩で息をしてどうにか立っている状態だった。でも、どうにか……まだ、2人とも生きている。
十代&清明 LP600→2400→300
「まだ耐えきったか。だがそこまでして繋いだ命、本当にそのドローカードが使えるようになるまで持つかね?」
ミスターTの言葉が、冷たく刺さる。無謀な欲張りは、ドローフェイズが2回スキップされるカード。そしてこのミスターTのターンでは、まだ僕らの側のターンプレイヤーは十代だった。その状態で無謀な欲張りを使った、その意味は1つ。2枚ドローする代わりにドローフェイズが1度封じられる十代とは違い、僕は一方的にドローだけを封じられたのだ。
今のはそうしなければいけなかった状況とはいえ、状況はかなり悪くなった。首の皮1枚で繋がったのはいいが、その先のドローで希望を掴むこともできなくなった。僕に残されたのはこの手札1枚と、最後の伏せカード1枚のみ。だけどドローができないとなると、このカードも僕には役には立ちそうにない。
「ターンエンドだ。せいぜい頑張りたまえ」
「いいや、まだだぜ!トラップ発動、極限への衝動!このカードは俺の手札2枚をコストに、アドバンス召喚以外ではリリースできないソウルトークン2体を特殊召喚する!」
「十代!?」
「お前のドローを奪っちまった以上、俺にできるのはこれぐらいだ。このカードを使ってくれ、とどめは任せたぜ清明!」
ソウルトークン 守0
ソウルトークン 守0
せっかく引いたカードを全てを捨て、残りのモンスターゾーンを生めるようにトークンが特殊召喚される。これでは僕も下級モンスターの召喚ができないんだけど……と何気なく墓地を見て、思わずこの状況も忘れて笑い出しそうになった。
ああもう、十代。お前はやっぱりすごいよ、本物のヒーローだ。これならあるいは……このターンで、勝てるかもしれない。
「僕のターン!ドローフェイズをスキップして、墓地に存在する置換融合の効果を発動!このカードを除外して墓地の融合モンスター、プラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ