暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
455部分:第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその一

[8]前話 [2]次話

第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその一

             第三十七話  呂布、張飛から貰うのこと
 劉備達はだ。ようやく袁術の下に来た。そこは荊州の南陽であった。
 まずはだ。鳳統が劉備達に話す。
「袁術さんですけれど」
「確かあれだったよね」
 馬岱が彼女に応えて言う。
「袁紹さんの従妹よね」
「はい、そうです」
「だったらかなり癖のある人ね」
 馬岱はすぐにこう察した。
「袁紹さんがあんな感じの人だし」
「筋はいいみたいです」
 それはいいという鳳統だった。
「まだ若いですが牧ですし」
「ただ。州全体は治めていません」
 孔明もここで話す。
「あくまで荊州の北部だけです」
「何でなんだ?それは」
 馬超がそのことに問う。
「何で北だけなんだ?」
「荊州は広くて」
「袁術さんはそこまで手を広げられないんです」
 そうだというのだった。
「それで南部はです」
「統治を広げられないんです」
「つまり人材がそこまでいないのだな」
 趙雲が言った。
「そういうことだな」
「はい、そうです」
「その通りです」
 こう話す二人だった。
「そういうことでして」
「ですから南部は」
「誰も治める者がいないか」 
 関羽は腕を組んで考える顔になっている。
「それは問題だな」
「それに何かこの街もおかしいわね」
「そうですね」
 神楽と月が話す。
「賑わってはいるのに」
「何か偏っているような」
「っていうか何なのだ、一体」
 張飛は店の中を見て呆れた声を出した。
「女の子の絵やそうしたものばかりあるのだ」
「金髪の小さな女の子ね」
 劉備はその女の子の絵を見て言った。
「何かしら、これって」
「あっ、それがです」
「袁術さんです」
 孔明と鳳統が話す。
「この荊州の牧です」
「その癖のある人なんです」
「この少女がか」
 関羽は湯呑みに描かれているその少女を見て言う。
「確かに袁紹殿に似ているな」
「袁家の嫡流らしいわね」
 黄忠がこのことを言った。
「確かね」
「そういえば袁紹さんって」
「そうなのだ。妾の子だったのだ」
 馬岱と張飛もこのことを知っていた。
「だからあそこまでなるのに苦労したらしいけれど」
「その袁紹殿と違うのだ」
「袁家の嫡流っていったらな」
 馬超の家である馬家にしても名門である。だから言うのだった。
「そりゃ相当なものだろ」
「それもあってまだ幼いのに牧なのだな」
 趙雲も言う。
「それでだな」
「けれどそれだけでまだ幼いのに牧はなれないわよ」
 黄忠はこのことを指摘した。

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ