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SAO:tr3―この世界での日常―
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したら厄介だ。今後、フロアボスだけではなく、たかがフォールどに出ている一匹のモンスターと戦うことすら苦戦することになってしまうだろう。
 あんまり考えたくないけど……たった一匹のモンスターに攻略組がほぼ壊滅、あるいは全滅する可能性はなくはない。
 
「ソロだと、想定外の事態に対処出来ないことがあるわ。いつでも緊急脱出できるわけじゃないのよ。パーティーを組んでいれば安全性がずいぶん違う」
「安全マージンは十分取っているよ。忠告は有り難く頂いておくよ」

 アスナの真剣味の発言に対して兄はやんわりと断った。
 そんな兄にドウセツは身も蓋もないことを薦めてきた。

「何言っているの? ギルドは楽しいところよ? 仲良くチームプレイと自然と仲良くなれるわ」
「説得力ねぇよ……」

 うん。むしろ嫌味に聞こえるって。なら何でドウセツはギルドを脱退したんだって言う話だよ

「じゃあ、キリカちゃんはどうなの?」
「わ、私!?」

 今度は私に振ってきた。ど、どうしよう……とりあえず、断る姿勢で……。

「わ、私は……ひ、人見知りだからギルドはちょっと……」
「会う度に馴れ馴れしく接してくる貴女の方が説得力ないわね!」
「さ、最初だけは人見知りなの!」

 別に嘘ついていないもん。出会ったら君と私は友達だねっていう人種じゃないんだもん。ただ、断った理由は人見知りだからじゃないんだよね……。
 私と兄はアスナの誘いをどんな形であれ断った。だけど、アスナは納得いくわけがなく、こんな提案を出し始めた。

「そうだ、しばらくわたしとパーティー組みましょう。ボス攻略パーティーの編成責任者として、キリト君は頼りになるし、キリカちゃんも強いし、人当たりも良いから問題ないわ。そしてドウセツは放っておけないからわたしと一緒にいたほうが安全だしね。あと今週のラッキーカラー黒だし」
「な、なんだそりゃ!」
「私、白だけど!」
「何一つ良くないのだけど」
 
 あまりの理不尽な言い様に私達は当然反対する。

「んな……こと言ったってお前、ギルドはどうするんだよ」

 まず兄の反撃。

「うちは別にレベル上げノルマとかないし」

 あえなく撃沈。

「護衛のあの二人はどうすんの? あと私は白だから関係ないよね?」

 私の反撃。

「護衛の二人は置いてくるわ。実は明日のラッキーカラー白なの」

 続いて撃沈。

「うざい」

 ドウセツの反撃……というか、ただの悪口。

「うざくても結構です」

 それでもアスナはめげずに、やんわりと受け止めた。
 どうしよう……なんか勢いに呑まれてしまいそうな気がする。アスナも私達のために思って勧めてくるのは伝わって……ていうか、私達はアスナの息子か娘さん
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