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SAO:tr3―この世界での日常―
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それを言うんだったらキリカも俺と同等で少ないはずだぞ」
「え、キリカちゃんもなの!?」

 あ、これはアスナの中では私は友達が多そうって見られているのね。それは嬉しいんだけど、逆を言えば私が友達が少ないことを知ってしまったということになる。
 いや、まだ私が友達少ないと決まったわけじゃない。だからここは否定しておこう。

「そ、そんなことないよ! ひぃ、ふぅ、みぃ…………」

 明確に私が友達いるってことを主張させるために指で数えようとしたら、両手の指で足りてしまうことに気づいてしまった。

「あ、兄よりも多いはず! だから大丈夫!」
「そこまで来たら大して変わんないって」

 そんなこと誰よりもわかっているよ! ああ、その通りだよ、友達と呼べる人なんて数えられる程度しかいないわよ!
 
「もう……せっかくMMORPGやっているんだから、もっと友達作ればいいのに」
「そうやってアスナは私押しつけても無意味よ。形だけの友達は友達ではないわ」
「またそうやって屁理屈言う! ドウセツはもっと友達作りなさいよ!」
「別にいらないわ。友達いなくても上手くやっていけるし、そもそも友達がいるいないの違いって、休日に遊ぶことぐらいしか差はないでしょ?」
「そんなことないわよ!」
「本当にそう言い切れるのかしら?」
「だから、そういう屁理屈をどうにかしなさい!」
「無理」
「無理じゃない!

 アスナはまるでお母さんみたいにドウセツを叱りつけるもの、相手は自ら孤独を好む一匹狼。おまけにその牙には他者を遠ざける猛毒がついている。そんな狼はアスナのことなど素直に聞くはずもなかった。
 ……ということは、ドウセツは私のこと友達だと思ってないんだね。それは寂しいなー。
 
「もう……とりあえずドウセツは後回して、キリト君とキリカちゃんはギルドに入る気はないの?」
「「えっ?」」

 ドウセツの屁理屈な発言に頭を悩ませたアスナは、一旦保留にして今度はこちらに話を投げかけてきた。

「ベータ出身者が集団に馴染まないのは解っている」
「あのアスナさん。兄と違って、私はベータ出身者じゃないんですけど……」
「揚げ足とらないの! キリカちゃんもキリト君と似たようなものじゃない」

 アスナは一呼吸ついてから、話を続けさせた。

「実は最近……ううん、七十層を超えたあたりからモンスターのアルゴリズムにイレギュラー性が増してきているような気がするの」

 それは私も……いや、攻略組の誰しもが感じていただろう、CPUの戦術が読みにくくなってきたのだ。
 もしそれが上層に行くことでモンスターのアルゴリズムが変化する仕様だとしたら、焦らずに慣れるまでのことだ。だけど、システム自体の学習の結果で戦術が読みにくくなっていると
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