SAO:tr3―この世界での日常―
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「これもよく聞かれるからね。なんとなく流れでわかっちゃうんだ」
調べてわかったんだけど、一卵双生児は一つの受精卵が分裂したことで生まれる双子故に同性になるパターンが普通で異性で生まれることはまずないそうだ。だから二つの卵子が別々の精子を同時に受精して生まれた双子、つまり異性でも生まれやすい二卵性双生児だと間違われることは当然だろう。でも私達はそのどちらでもない。正確に言えば一卵双生児の分類に入るが、まれに異性として生まれてきた異性一卵双生児である。
「私達は運命に選ばれし奇跡の双子だからね」
「大げさだな」
「それくらい別に誇ってもいいと思うけどね」
そんなことと話していると、基本的に話を振らないと喋らないドウセツが入って来た。
「そうね、貴方達は選ばれし双子だわ。最前線に出てソロプレイヤーでは最強の双璧を誇る『黒の剣士』キリトと『白百合』キリカ、貴方達が最前線で目立つおかげでここまで来られたわ」
「「…………」」
無表情に近しい顔で褒められてもなんか嬉しくない。そもそも褒めているのか? 煽っている様にも聞こえるんだが。
私はともかく、最強緒双璧は兄とドウセツだと思うんだよね。なんて言った所で二人共否定しそうだから言わないけどね。
それに今、最強になった所でなぁ……。
過去のことを取り戻すことなんて夢の話。
…………駄目ね。変にネガティブ思考に堕ちる所だった。ちょっと話題変えるか。
「ねぇ、アスナ。最近なんか話題とかないの?」
「そうね……あ、そう言えば最近、結婚を申し込まれたわ」
「なっ……」
アスナの唐突な爆弾発言のせいなのか、兄が目を見開き口をぱくぱくしていた。
……まさかアスナが自分以外にも目をつけている人がいないと思ったわけ? なわけないでしょうが。アスナは間違いなく、クラスで付き合うとしたら誰ランキングでぶっちぎりの一位の美少女なのよ。しかもメインヒロイン級の美貌と可憐さを持っている。そんな人と付き合いたいと思わない男がいないわけがないでしょうが。
SAOの世界での結婚は現実世界の結婚とは違っているけども、でも絶対に欲深い恋心っていう奴ですかね、好意なしで結婚したとは思えないんだよね。
というか、あんた達いつになったらお付き合いが始まるのよ。いろいろあったけど、第一層のフロアボス戦からの付き合いでしょうよ。
ちなみに兄のまぬけ面に対するアスナの反応はというと、 にんまりしていた。
「キリト君。その様子じゃ、他の仲のいい子とかいないでしょ?」
「わ、悪かったな……いいんだよ、ソロなんだから」
「ドウセツと同じこと言っている……」
「一緒にしないで欲しいわね」
ごめん、私はドウセツが友達多いそうとは思えないんだよね。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ