SAO:tr3―この世界での日常―
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こは勘弁して! なんなら望み通りに罵られ役、ペットプレイ、SMプレイ、踏み台などなどエムエムが喜びそうことをされても構わないから!」
「そんな性癖はないから変態」
「今のは、じょ、冗談、冗談だから!」
「戯言の間違いでは?」
戯言とは失礼な。いや、自分で言ってなんだけどあれは戯言だと思われるよね。
……しかし。こんなくだらない会話していても、明日になれば文字通り命がけで攻略か。明日生き残れるかわからない、明日死んでしまう可能性があるかもしれない。そんな過酷な世界で命がけて戦う。
なんだか、急に不安になっちゃったなぁ……楽しい日々が続いたら、どれだけ楽なことなんだろう。
ここ最近、誰しもがゲームの世界をもう一つの現実として慣れ始めている気がした。
茅場晶彦のせいでSAOの世界に閉じ込められた時はどうなるかと思ったけど、住めば都……どんな過酷な環境も私達人間は良くも悪くも慣れてしまったんだ。
もしかしたら、現実世界に帰りたいと思わない人も結構いるんじゃないかと思う。二年近く経ってしまえば、外部からの救出は期待できないと諦めている人も多いのかもしれない。
茅場晶彦。
チュートリアルで私達をSAOの世界に閉じ込めた理由、その目的は達成したと告げていた。
なら、この現状はどう思っているのだろうか。神様の様にどこかで鑑賞している時、何を思っているのだろうか。二年近く経った今、子供の夢を叶えた茅場は未だに満足して続けているのだろうか?
いや、それも茅場にとっては一興かもしれない。世界を創った神様は既に目的を果たしてしまっている。こんなことになるとは思わないはずだ。
……なんて、そんなの私が茅場の気持ちなんかわかるはずもない。
私達は受け入れた日々を送るしかない。攻略組の一人として、現実世界に帰るためにも、一歩ずつクリアに近づける様に頑張ることだけだ。
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