ガンダムW
1750話
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……まぁ、メギロートだけならともかく、バッタやシャドウといった他の機体まで攻撃に参加してるのだから、逃げ回るなり攻撃を防ぐなり、反撃をするなり……それどころじゃないんだろう。
事実、地上ではシャドウのビームガトリング砲によってトーラス数機が纏めて撃破されている。
メギロートだけでも圧倒的だったというのに、そこにシャドウが参戦してしまえば……トレーズ派にとっては、もうどうしようもないというのが正確なところだろう。
で、その肝心のトレーズはどこにいるんだ?
正面から正々堂々とした対決を挑んできたトレーズだったが、それでもMS数百機が戦える戦場である以上、相当の広さがある。
トレーズがどこにいるのかは……
「ああ、いたな」
そう探すでもなく、見つける事に成功する。
そもそもの話、トレーズの乗っている機体は、トールギスUだ。
あれ程に目立つ機体は、そうそうない。
……機体のベース色が白って辺りで、OZのMSとして考えれば圧倒的に目立つんだよな。
まぁ、そう考えればシャドウミラーの方が色々と目立つのは間違いないんだが。
視線の先では、ドーバーガンを使って数機のバッタを纏めて破壊したり、ビームサーベルを使ってメギロートを斬り裂いているトールギスの姿があった。
へぇ、なかなかにやるな。
バッタはともかくとして、メギロートはそれなりに性能が高いし、AIの頭もいいんだが。
それに仲間と連携して行動するという手段を取ってくる事もあり、中々に手強い。
……事実、トレーズ派の他の機体はメギロートによって多くが撃破されているのだから。
いやまぁ、1機でもPTと互角に戦えるだけの性能を持つメギロートに数機掛かりで攻撃をされて持ち堪える事が出来るだけの技量を持つパイロットが、そう多い筈はないんだが。
そもそも、トレーズ派のパイロットの能力はそれなりに高くても、あくまでもそれなりでしかない。
OZから横滑りしてきた奴も、これまでの戦いで多くが死んでいる筈だし。
ともあれ、俺はニーズヘッグをそちらに向ける。
そうして近付いてきた俺に向かい、1機のリーオーが真っ直ぐに向かってくる。
それは、ただの……いわゆるノーマルのリーオーではない。
バックパックに空を飛べる専用の物を装備した機体だ。
そのリーオーは、周囲から攻撃をしてくるメギロートを振り切って真っ直ぐに俺に向かってくる。
へぇ……機体制御を見る限り、それなりの技量ではあるみたいだな。
そんな俺の関心は、次の瞬間には霧散する。
『トレーズ様はやらせんっ!』
……そう、オープンチャンネルで聞こえてきたその声は、俺にも聞き覚えのある声だったからだ。
それは、トレーズ教の狂信者として有名なレディ・アンの声。
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