ガンダムW
1750話
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普段はクールビューティーという言葉が似合うノインだったが、その目を驚愕に見開いている。
「アクセル代表……貴方は……」
何とかそれだけを言葉に出したノインに、小さく肩を竦めて言葉を返す。
「俺がどういう存在なのかってのは、既に知ってる筈だろ? そしてこの機体は俺達シャドウミラー……このW世界ではなく、ホワイトスターの方で使われている機体だ。もっとも、見ての通り戦闘力はそう高くないんだけどな」
視線の先でリーオーの撃ったライフルによって貫通され、地上に落下していくバッタを見ながら呟く。
もっとも、この小ささで普通に空を飛ぶ事が可能という時点で性能は高いと表現してもいいんだが。
「さて、とにかく今は時間がない。お前にはこいつに連合軍まで運ばれて貰う」
「なっ!?」
ノインにとっても、バッタ……機械仕掛けの虫にしか見えないような存在に持っていかれるというのは色々とごめんだったのだろう。
不満を口にしようとするが……
「ゼクスは大人しくしてたんだけどな」
その一言で、ノインの動きは止まる。
ノインに対しては強力な……それこそ致命的と言ってもいいような効果を持つ言葉だな。
そうして黙り込んだノインを一瞥すると、再びバッタに向かって命令する。
「この女を連合軍の……さっきゼクスが連れていかれた場所に連れていけ」
命じると、バッタはすぐに足でノインを捕まえ……そのまま去っていくのだった。
『それで、アクセルはこれからどうするんだ?』
「ああ、この戦いを終わらせてくる。幸い、ホワイトスターと連絡がついたから、もうニーズヘッグを使っても問題なくなったしな。なら、この戦いを終わらせるのも、そう難しい話じゃない」
『……全員を殺すとか、そういうのじゃないよね?』
「当然だろ。俺を何だと思ってるんだよ」
『アークエネミー』
そう言われれば、俺としてもそれ以上は何も言えなかった。
大敵なんてクラスを持ってたんだから、そういう風に綾子が思っても仕方がない。
「安心しろって。なるべく人を殺さないようにはするからな」
『……分かった』
まだ若干こっちを疑っているような感じはしたが、それでも一応はこっちを信じたのだろう。素直にそう頷く。
それを確認し、空間倉庫から取り出したのはニーズヘッグ。
エピオンとの決着がついた以上、無理にウイングゼロを使う必要はないからな。
コックピットに乗り込むと機体を起動し、テスラ・ドライブを使って空中に浮き上がっていく。
シャドウミラーのフラッグシップだけに、非常に目立つ外見をしたニーズヘッグがそんな真似をすれば、普通なら攻撃されてもおかしくはない。
だが、空中に向かって攻撃をする相手の姿はどこにもなかった
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