暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1750話
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喰らいつくされる――喰ってはいないけど――事になる。
 何だか以前こういう光景を見た事があったな。
 そう、あれはSEED世界のオーブ沖で行われた戦いか。
 ストライクの量産型の簡易型……ストライクダガーを主戦力として攻め込んできた大西洋……いや、ブルーコスモスの部隊を相手に、メギロートがこれと同じような光景を繰り広げていた覚えがある。
 懐かしい……と言えば懐かしいんだろう。
 そう言えば、アズラエルとパトリックをホワイトスターに軟禁していたと思うが、どうなったんだろうな。
 暫く様子を見てないから、今回の件が片付いたら一度様子を見に行った方がいいかもしれない。

「あ」

 空中に巨大なビームが数本伸び、数機のメギロートが爆散して破壊された。
 何がこれを行ったのかというのは、考えるまでもない。
 現在のトレーズ派の中でも最新鋭の量産機、トーラスだ。
 ガンダニュウム合金すら破壊出来るだけの威力を持つトーラスカノンだけに、それこそメギロートでは命中すればどうしようもなく撃破される。
 ……まぁ、それでも1万機オーバーの内の数機なのだから、焼け石に水という言葉がこれ以上似合う光景もない。
 ましてや、メギロートの数は更に増えてきているし、バッタや……量産型Wが操縦しているシャドウの姿も見えてきている。
 これはもう、トレーズ派にはどうしようもないだろう。
 事実、トーラスカノンで数機のメギロートを撃破したトーラスも四方八方から攻撃してくるメギロートにはどうする事も出来ず一方的に撃破されていっているのだから。
 そこまでを確認すると、蹂躙と呼ぶに相応しい光景からそっと視線を逸らす。
 そして次に視線が向けられたのは、トールギスと緑のトーラス。
 そう、綾子とノインの機体だ。
 だが、ノインも既にこれ以上は抗うようなつもりもないらしく、本人がコックピットから出て両手を上げ、降伏の態度を示している。

「そうだな、やっぱり一応向こうにも声を掛けておくか」

 呟き、ウイングゼロを空間倉庫に収納すると、次の瞬間には足下に影のゲートを作ってそこに身体を沈め……次の瞬間には、俺の姿はトールギスの足下にあった。

『アクセル!?』

 いきなりの俺の登場に、トールギスの外部スピーカーから驚きの声が聞こえてくる。
 影のゲートにはそれなりに慣れている筈なんだが。

「綾子、ノインは連合軍に送るぞ」
『え? あ、ああ。あたしも、どうしようかと思ってたから丁度いいけど……どうするんだ?』
「こうする」

 そう告げ、丁度近くを通ったバッタを呼んだ。
 するとバッタはそのまま真っ直ぐ地上に向かって降りてくる。
 別に何らかのシステムを使った訳でもないのに、こっちの思い通りに動くバッタを見て驚いたのだろう
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