第四十話 神戸に帰ってその十六
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「遊ぶことはしないから」
「やれやれね」
「もうそんなのだと行き遅れるわよ」
「教会に来てくれる人って何だかんだで少ないし」
「そんなのじゃ困るわよ」
「だから、そういうことは大学を卒業してからでも遅くないでしょ」
本当にこう思っていますけれど駄目でしょうか。大学卒業まではしっかりとお勉強をしてそれからと考えています。
「彼氏とか」
「いや、私まだいないけれど」
「私も」
妹達は私にこうも言ってきました。
「それでもね、お友達にいるわよ」
「彼氏いる人」
「だから遅いとはね」
「そうも言えないわよ」
「小学生でもいる人はいるから」
「だからね」
「小学生でって」
私はそのことに驚きました。
「本当?」
「そうよ」
その小学生の下の妹が答えました。
「そうした娘いるわよ」
「それはちょっと」
「相手は同級生の子だけれど」
「凄いわね」
「凄いの?」
「凄いわよ」
正直驚きを隠せないでした、それが言葉にも出ているのがわかりました。
「小学生で交際してるって」
「お姉ちゃんの時はなかったの」
「なかったわよ」
自分でもびっくりしている顔になっているのがわかりました、下の妹とこのお話をしていて。
「そんなことは」
「そうなの」
「そうよ、というかあんた全然驚いてないわね」
「だって見たままだから」
本当にあっさりした返事でした。
「驚いたってね」
「仕方ないとか言うの?」
「そうよ、ふうんで終わってるわよ」
「ふうんって」
「というかこんなことで驚いてたら」
逆に私に言ってきた位です、このこともびっくりです。
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