GEIZA
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る。
「依頼として正式に出されたんだ。私らが動くのも当然だろう?
ま、大人しくお縄につきな。今なら骨の一二本で勘弁してやるよ」
「違う。間違っているぞツナデ様…。私がいっているのはそう言うことじゃない」
「なら何が違うのか聞こうじゃないか」
「確かに私は変態として捕縛する依頼が出された。それは認めよう。嗚呼、私は変態だ。当然然るべき処置をもって裁かれる存在なのだろう。
がしかし、私が諸君らに言っているのはソコじゃない。ならば何か…」
「な、何だって言うのよ…言っとくけど、見逃してとかはあり得ないんだからね!」
「ではここで問いを一つ…。
ふむ。ここは私を見破ったヒナタ嬢に答えていただこう」
「えっ、私?」
「なに、人が歩くかのように当然で、息をするかのように簡単で自然な質問だよ。
新年に新品のパンツを穿いた気分で答えてくれると良い」
「そ、それはちょっと解らないかな…」
一々言うことが変態なゲイザーである。
「私の問いはただ一つ。
ヒナタ嬢、ここは何処だ?」
「……………銭湯?」
「そう!銭湯だ!銭湯とは身体を清め、日々の疲れを癒す為の大衆浴場をさす!
がしかし君達の格好と来たら…!
何だ!その完全武装は!?ここは銭湯、裸で語り合う場だ!今すぐ脱ぎたまえ!」
銭湯に限らず、浴場でのマナー。衣服は脱衣所で脱ぐべし。
これを守らずして浴槽に出でること片腹痛し。
「馬鹿じゃないの!?変態…と言うか男の前で脱げって…出来るわけ無いじゃない!」
そーだそーだとサクラ嬢の言葉に賛同する女性群。
しかし相手は変態である。
一般常識における正論は、右から左である。
「成る程。脱がないではなく脱げない、か」
「もう良いだろ?さっさとお縄につきな」
「ならば全員脱がせて新是よう!」
その瞬間。ゲイザーの姿が欠き消える。
そして瞬く間に現れたと思ったら、その手には数枚の女性下着が。
「…は?」
「へ?」
「きゃああああ!!?」
先ほどまで完全武装だったはずの女性陣は、全員漏れなく裸に剥かれていた。
因みに衣服は其々の持ち主の目の前に、綺麗に折り畳まれていた。
「ふはははは!これぞゲイザー108の奥義の一つ!全裸待機である!
因みにツナデ様。他の女性はオパントゥィーなのに、一人だけフンドシとはこれいかに」
「…死ね!」
゛ズドオォォォンッ!゛
その日、木の葉隠れの里にある銭湯の一件が、瞬く間に消滅してしまった。
尚、ゲイザーは無傷で逃げおおせたトノコト。
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