ガンダムW
1748話
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新たに現れた勢力……お前達が未知の勢力と呼んでいるのは、シャドウミラーだと」
『なっ!? シャドウミラー……それはつまり……』
頭の回転が早いサリィだけに、俺が言いたい事が分かったのだろう。
「そうだ、あの軍勢は本物の……という言い方はおかしいが、ともあれ次元の向こう側にある筈のホワイトスターからやって来た戦力だ。……あの虫型の機体はメギロート。一種の無人機だが、MDとは比べものにならない程に賢い。だが、それでも攻撃した相手には反撃をするから、攻撃しないように命令を出してくれ。こちらから攻撃さえしなければ、向こうはこちらの援護をしてくれる」
『わっ、分かりました。すぐに!』
その返事が終わるのを待っていたかのように、エピオンがこっちに向かって突っ込んでくる。
そんなエピオンから距離を取りつつ、両肩のマシンキャノンとシールド先端のウイングバルカンで牽制する。
牽制だと分かっていても、ウイングバルカンはともかくマシンキャノンは一定以上の攻撃力がある。
だからこそ、エピオンも当たるに任せる……といった真似は出来ない。
勿論最低限の命中に関しては向こうも仕方がないと判断しているのだろうが……それでも命中すればそれだけ装甲にダメージが蓄積していくのは間違いない。
「……へぇ」
装甲に当たるのだからダメージが蓄積するのであって、ビームソードでその弾丸そのものを防いでしまえばダメージはない。
ゼクスもそう考えたのだろう。
いやまぁ、ヒートロッドでおなじような事をやっていたのだから、そう驚くべき事じゃないのだろうが。
ただ、ヒートロッドとビームソードでは色々と違う。
その一点であっても、驚くべき事なのは間違いないが。
ふむ、そうだな……なら。
エピオンに向かって、マシンキャノンとウイングバルカンを連射しながら距離を詰める。
今までは距離を開けようとしていたこちらが、自分から距離を詰めてきたのは、ゼクスにとっても意表を突かれたのだろう。
一瞬行動が遅れ……その一瞬は、俺にとって最大の好機ともなる。
こちらに向かってヒートロッドを振るおうとしたのを、シールドを突き出して左腕の付け根を貫く。
勿論実際には貫くといった事が出来る訳ではないのだが、それでも肩の付け根というのは、人にとって……そして人型のMSにとっては腕を動かす上で必須の場所だ。
ウイングシールドも、当然のようにガンダニュウム合金で出来ており、向こうにとってはその一撃は致命的と言ってもいいダメージを与えた。
いや、普通に考えれば腕が一本動かない程度なら、どうとでもなる。
だが……エピオンにとって、左腕というのはこれ以上ない程に重要な代物だ。
何故なら、エピオン最大の武器であるヒートロッドを扱うには、左腕がなけ
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