第114話 魔人が本気になるようです
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Side ―――
「ま、待て!話せばわk「"魔蟲王召喚『ベルゼブブ』"!!!」」
ゾワッ――――――――!!!
魔法が発動した瞬間、愁磨達の足元が黒く染まった様に見える程の数の蟲が湧き出した。
術者が選択した"対象の足元"から、地獄に生息する魔蟲を一定時間召喚し続ける、嫌悪感を
与えるだけの攻撃力皆無の拷問魔法。
ツェラメルが噂を聞きつけ、対愁磨用に創造・設定して放置していた魔法だけに―――
「「にょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!???」」
当の本人達には、効果絶大。
ノワールとアリアは一瞬早く回避行動に移り、愁磨と、まさかのヴァナミスも叫びながら
逃げ惑う。
発動するまでは唯一目視のみが関知方法であり、一度魔法陣が完成してしまえば、術者や
魔法陣を壊しても停止しない。その上、ネギに近づけば召喚される蟲が増える。
故に、冷静でない愁磨達は、これでもかと逃げ回るしかない。
「参ったね、こんな魔法まで習得してるなんて。お陰でヴァナミスまで使い物にならない。」
「ああ、正直良い誤算だよフェイト。皆さん、僕はこいつを押さえます!」
バチッ!
愁磨との約束を反故にし、当然の様に構えた二人。
既に『術式兵装』し終えたネギがフェイトと、武装した戦闘組がデュナミスと対峙する。
救助に長けた夕映達がラカン達を助け出すまでの約二分。
「倒せってんならキビシ−けど、足止めだけなら楽勝よ!」
ドンッ!
「軽く見られたものだ……が、お姫様が相手では、成程厳しい。」
「ほ、褒めたって手加減しないわよ!!」
「全く面倒な齟齬だ。ここまで来て封印する利点があるとは思えんのだが……。」
余裕そうに明日菜・楓・古の相手をするデュナミスだが、極めた影魔法の大部分を封じられ、
本来ならば圧殺出来る筈の相手に、逆に封殺されていた。
格上を相手に、相性だけを鑑みて采配された、僅か数分の遅延。
しかし分の悪い賭けはヴァナミスの戦力外化により、一気に形勢は逆転。
「人質回収したです!」
「よし……!明日菜さん!」
「分かってるわ、よぉ!!!『無極而大天斬』!!」
ボボボボッ!
全員が撤退したのを見計らい、無効化の斬撃で何もない空間を斬る。
警戒せざるを得ないフェイト達の動きが止まり二人も離脱するが、それも一瞬。
ネギ達に魔法を放とうとするが―――
「なん、だ?魔力が繋がらないだ
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