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少年は魔人になるようです
第114話 魔人が本気になるようです
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がら、倒すどころか敵に

良い様にされ、挙句、ネギにまで苦戦している自分が許せなかった。


「(歯痒い…!これが兄様達が抗う修正力だか主人公力か。しかし、だからと言って……!!)

一番長く一緒にいた私が負けていては、示しがつかないだろうがッ!!!」
ギュボッ!!

気合を籠めた魔法が、対峙していた四人を待機していた面子の方へと吹き飛ばす。

攻め急ぐネギ達は予想以上の抵抗に焦り、温存していた魔力で加速用の『雷の暴風』と、

強撃用の『終焉の咆哮』を装填し、突貫する。


「"超越雷化!『真・千磐破雷(チハヤブルイカズチ)』"!!」
ズンッ!
「ぐ……!!」

「"右腕解放 『崩龍正拳』ッッ!!"」
ガォウッ!

雷速に竜巻の射出が加わった超高速の体当たりを辛くも防御するが、続く炎と雷の拳は弱った

障壁を易々と破壊し、エヴァを高々と打ち上げる。

追撃を阻止しようとした真名達はそれぞれ、"大魔導士"に抑えられてしまう。

拘束用の『雷の投擲』をネギが装填したと同時に、入口の石壁が破壊された。


ドドォォォオン!
「・・・追い付いた。」

「まったく、アリアが八つ当たりしながらじゃなかったら、もう少し―――」


そして、追い付いた愁磨達の姿が見えたと同時に、ネギが跳び上がる。

愁磨が一瞬遅く事態を把握した時には、既に、エヴァの至近で拳を振り下ろそうとしていた。

ラカン達はその隙に詰め寄り、待機していた自分達の役割を果たすべく動き―――


「"双腕解放 『双槍双打掌』!!"」
ガシュンッ!


両手での発頚に付与させ、内部から拘束される二重の槍。

"雷速"で既に動いていた事により隙も無く、完全に決まった筈の一撃。

その一撃は、エヴァとの間に差し入れられたか細い掌に防がれていた。


「な………っ!?」

「調子に―――」


自分を見下ろす、怒りに燃えた瞳を見た瞬間。


「術式解「乗り過ぎだ!!」
ガッ!


確定的な"死"を理解したネギは、頼みの綱である『術式兵装』を逃げる為だけに解放しようと

するが、愁磨のただのストレートで吹き飛ぶ。

勢いを殺せず、五度、六度とバウンドして、壁に激突して漸く止まった。

鈍痛で朦朧とするネギと、目を離さなかったにも拘わらず、動きを追えなかった"紅き翼"は

愕然とする。


「(は、速すぎる!?雷速に割り込むなんて、そんな……!)」

「…拙いですね、≪禁忌ヲ犯シタ救世主≫状態でもないのに、この速度。」

「だーっから手ぇ出す前に片付けなきゃならなかったのによぉ。」


遂に最強の敵が本気になってしまったのを理解したネギ達は
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