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少年は魔人になるようです
第114話 魔人が本気になるようです
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員をほぼ安全に帰還させた上で計画を破綻させられる方を取りたい。

そうすれば彼等と話し合い、問題を解決する方法を模索する事も出来る筈。


「あまり変えすぎるのも……いえ、臨機応変に行きましょう!

もみじさん達をたお…拘束したように、あと一組各個撃破出来れば、戦力を増やして再度

上下層へ別れられます。合流される前にジオンさん達の所へ行きます!」

「うん、出来なくもない気がして来たな。」

「おお!千雨ちゃんから太鼓判が!皆行くわよーーー!!」

『『『おおーーーーーーー!!』』』


ご意見番から是が出され、ネギ達の士気が上がる一方、だが・・・と数人が疑問に思う。

現状における、和解の次点と思える解決方法が敵から舞い込んだのだ。


「ネギ・スプリングフィールドぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ビリビリビリビリ!!
「ひっ……!?」


しかしそれも、聞き慣れてはいるが、自分達の経験からは想像出来ない怒りの叫びにより、

事態を動かさざるを得なくなる。つまり、結果的に、結果に繋がる可能性があるなら、と

思考外に追いやられてしまう。


「え、い、今のってアリア、ちゃん……?」
ドォオオオオオオン!! ズドォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
「ネギ!お前愁磨だけじゃなくアリアちゃんにまで!?」

「ワシらでもキレた所など見た事ないんじゃが!ええい、四の五の言っておられん!」


近づいて来る爆発音に急かされ、ゼクトが通路を土魔法で埋め立てる。

脱兎の如く逃げ出しながら壁を量産し、僅かに聞こえて来る破壊音に怯えながら、

ジオン達が閉じた壁に、僅かに先行していた明日菜が"桜神楽"を振り下ろす。


「そいっ!」

「「「ちょ、まっ……!!」」」


一応配慮したのだろう、人が通れる一部だけを消すという芸当を見せた明日菜だが、

慌てて反応したネギ達の防壁が三枚、開いた部分へ張られた瞬間。

ボゴォッァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
「あぶなっ!?」

「向うでぶちかましてる時に狭い出口つくりゃそこから吹き出すのは当たり前だろ!?」

「ご、ごめんて!」

「内輪揉めは後だ!向うは戦闘中なんだ、注意しろ!」


窘められたネギは改めて『雷天双壮』を発動し、一番耐久力のあるラカンと共に先陣を切る。

広間は元の壁や床には傷一つ無いにも関わらず、魔法で作り出された最高硬度の鉄柱や氷塊は

もとより、炎や闇もが抉れている、不自然な戦場となっていた。


「チッ、私達相手にここまでやれるとは!初代も誇らしいだろうよ、"大魔導士"!!」

「ああもう
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