第三章
[8]前話
「さっきも話したけれど」
「クライマックスで勝てばいい」
「希望はある」
「だからっていうのね」
「終わったって思うのはクライマックス次第よ」
そこで負ければというのだ。
「それまでは大丈夫よ」
「ううん、ポジティブね」
「かなり前向きね」
「紀香ちゃんらしいけれど」
「その前向きさ凄いわ」
「いつも笑ってるし」
「笑顔だしね」
見ればその通りだ、紀香はいつも明るい笑顔だ。その笑顔でいつも前向きでいるのだ。
その笑顔を見てだ、友人達も言うのだ。
「笑う門には、よね」
「そうそう、福来たる」
「笑うと心も弾んでね」
「健康になるっていうし」
「その分余計に健康なんじゃないの?」
こう言うのだった。
「紀香ちゃんって」
「いつも運動して清潔にしてちゃんと食べて寝て」
「それに加えてだからね」
「健康なのも道理」
「そうよね」
友人達はわかっていた、そして店長もだった。
紀香を見ているうちに気付いてだ、彼女に言った。
「俺も笑うか」
「はい、どんな時もですね」
「紀香ちゃんをよく見てわかったよ、まずはね」
「笑うことですね」
「スポーツと生活習慣に加えて」
そしてというのだ。
「笑うこと、明るいことがね」
「健康の第一歩ですか」
「元気になる秘訣だよ、だから笑うよ」
これからは今よりずっと、というのだ。こう言って明るい笑顔で仕事に向かった。そのいつも笑顔でいて元気な紀香と共に。
元気溌剌 完
2017・6・29
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