第四話 父さん
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父さんってそんなに似てるの?」
「瓜二つで全然、気付かなかったぜ。違う所と言えば髪の色くらいか」
「あぁ、そういえば母さんも言ってたなぁ。髪の色は私似で良かったぁって」
「にしてもでかくなったなぁ。今ぁ、何歳だ?」
「今年で15」
「あん時のミカヅキの変わんねぇ歳か……時間の流れは早えぇな────」
「────んな話をしてる暇ねぇだろ!」
ユージンの怒声。
そして、辺りは余計に静まり返った。
「オヤっさん。コイツをバルバトスに乗せる。もう動かせるんだろ?」
「お、おう。動かせるちゃあ動かせるが、まだ最終調整は終わってねぇぞ?」
「動かせるならいい。アカツキ、オヤっさんの指示に従え」
「解った」
「それとアカツキ……」
「?」
「後で、ミカヅキの事を話してやる。だから、生きて帰ってこい」
そう言って、ユージンは立ち上がり。
「オヤっさん。コイツの事は任せたぜ」
「おぉ、それは構わねぇが。本当にコイツを乗せていいんだな?」
「ソイツの要望だ。これも因果応報ってやつなのかもな」
……因果応報?
「俺はギャラルホルンのお偉いさんに話を付けてくる。最悪、ここら一帯は更地になるかも知れねぇ」
「その口振りから察するに「アレ」を使う気だな?」
「あぁ、その為にもコイツは必要だ」
ユージンの見上げる先────ガンダム・バルバトス。
コイツが、モビルスーツを倒す鍵になる。
へぇー。モビルスーツの中って、こんな風になってるんだ。
初めて見るモビルスーツのコクピット、そして操縦席。座ってみると座り心地はなかなかいい。パイロットが長時間の戦闘に耐えられるよう工夫されているのだろう。
「これを付けろ。じゃねぇと、バルバトスは動かせねぇぞ」
そう言っておやっさんはチョーカーのようなものを差し出してきた。
「これは?」
「コイツァ、阿頼耶識システムを簡略化した?リンカー?っうヤツだ。それを首後ろに付けろ。そうすゃ、バルバトスはお前の思う通りに動かせる」
「解った」
「それと、バルバトスは改修を終えたばっただから精密な調整は出来てねぇ。無茶はするなよ?」
「解った。出来る限りやってみる」
リンカーを首の後ろから巻き付け、外れないように占める。
────ッ、なんだ……これっ。
直後、頭痛が生じた。
「阿頼耶識に比べたら、まだマシな方だが生身の人間にモビルスーツの機種管制システム処理するのはまず、不可能だ」
「……この、頭痛は?」
「モビルスーツの機体管制システム情報を首元の脊髄から脳に直接、送ってんだ。そりゃあ痛てぇわな……」
脳に────何かが、送りまれている感覚。いや、本当に脳にモビルスーツの情報が送りま
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