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詩集「Variationen」
揺らぐ世界に生まれたのは罪?

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ほんの小さな隙間に
風が吹き込んだ気がした

秋の始まり妙に淋しげで
なぜか涙が頬を伝ってゆく…

何も出来ない時間(トキ)数えながら
生きる喜びとうに喪っていた
愛することさえ今はもう
凍てついた魂(ココロ)に阻まれる

揺らぐ世界に生まれたのは罪?
どんなに手を伸ばしても
届かぬ星よ…答えておくれ…
僕の生まれた運命(サダメ)を
小さな声で耳許に…囁いておくれ…

無駄な足掻き笑い飛ばしてる
それを誰が諫めること出来る?

がんじがらめな運命の輪
救われたい思い朽ちて逝くだけ…

自分の傲慢さに怯えながら
手を差し伸べる人達…遠ざけた…
迫り来るリグレット…逃げられない
底の無い泥沼に飲まれてく…

揺らぐ世界に生まれたのは罪?
不確かな明日に不実な魂(ココロ)
ここにある僕は生きててもいいの?
この手を握ってくれる温もりが欲しい…

揺らぐ世界に生まれたのは罪?
満足された時は移ろいゆく幻のように
通り過ぎた風の向うへ静かに消えた…

せめて…
人を癒せるような人生(トキ)を築けるよう…




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