揺らぐ世界に生まれたのは罪?
[8]前話 [2]次話
ほんの小さな隙間に
風が吹き込んだ気がした
秋の始まり妙に淋しげで
なぜか涙が頬を伝ってゆく…
何も出来ない時間(トキ)数えながら
生きる喜びとうに喪っていた
愛することさえ今はもう
凍てついた魂(ココロ)に阻まれる
揺らぐ世界に生まれたのは罪?
どんなに手を伸ばしても
届かぬ星よ…答えておくれ…
僕の生まれた運命(サダメ)を
小さな声で耳許に…囁いておくれ…
無駄な足掻き笑い飛ばしてる
それを誰が諫めること出来る?
がんじがらめな運命の輪
救われたい思い朽ちて逝くだけ…
自分の傲慢さに怯えながら
手を差し伸べる人達…遠ざけた…
迫り来るリグレット…逃げられない
底の無い泥沼に飲まれてく…
揺らぐ世界に生まれたのは罪?
不確かな明日に不実な魂(ココロ)
ここにある僕は生きててもいいの?
この手を握ってくれる温もりが欲しい…
揺らぐ世界に生まれたのは罪?
満足された時は移ろいゆく幻のように
通り過ぎた風の向うへ静かに消えた…
せめて…
人を癒せるような人生(トキ)を築けるよう…
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ