暁 〜小説投稿サイト〜
詩集「Variationen」
宛ての無い手紙

[8]前話 [2]次話


前略 愛する人へ
君は誰を想ってるんだい?
星影に君の幻紡ぎ出し
僕は君のことを考えてるのに…

もし願いが叶うなら
今すぐ君を抱きしめたい
儚ない秋のFantasie

黄昏に舞う枯葉は
誰の心にも刻まれはしない
だけど僕は忘れない
君と見た景色と風の残像を

君の温もり感じていたい
ただ それだけなのに…


拝啓 愛しき人へ
君は誰の夢を見るんだい?
静寂に君の声を探し求め
僕は君のこと思ってるのに

この祈りが届くなら
ずっと君の傍にいたかった
淋しい冬のArioso

街灯に揺れる幻想は
僕が追い駆けた夢の足跡
だけど僕は諦めない
君への想い偽りなんかじゃない

君と一緒に笑っていたい
ただ それだけなのに…

セピア色した思い出のSuite
輝いてたあの夏とのdistance
微風に囁いた言葉は
遠い記憶に優しく消えた…


- 愛しい人よ
  おやすみなさい -




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ