ガンダムW
1747話
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わにするかのように、再びヒートロッドを振るう。
ヒートロッドというのは、文字通り熱を使った鞭だ。
……そういう意味では、SEED世界のグフイグナイテッドと同じような武器ではあるのだが……その威力は、グフイグナイテッドの物とは比べものにならない。
だが、同時に鞭だけあって使いこなすのが非常に難しい武器でもある。
その扱いにくい武器を難なく扱える辺り、ゼクスの操縦技術の高さを物語っている。
ゼクスはこのW世界でも屈指の能力を持つパイロットなのだから、それも当然なのかもしれないが。
ともあれ、こっちに向かって飛んでくるヒートロッドを、ビームサーベルで弾く。
どうやらビームサーベルで普通に防ぐことは可能らしい。
その事に安堵しながら、次に俺が放ったのは両肩のマシンキャノン……だけではなく、シールドの先端に内蔵されているウイングバルカン。
まさに弾丸の雨霰といった状況の中、それでもエピオンは次の行動に移る。
ヒートロッドを振るって、それと盾としたのだ。
それこそ新体操のリボンのように。
……何となくネギま世界の佐々木を思い出したが、そう言えば元気だろうか。
そんな事を思っている間にも、次々に放たれる弾丸はヒートロッドによって弾かれていく。
だが、そうして動いているという事は、エピオンも迂闊に次の行動には出られないという事。
ならばと、その隙を突いて動こうとした瞬間……
『アクセル代表、未知の勢力がこの戦場に接近してきます! 数は……1万機オーバー!?』
唐突に聞こえてきたサリィの悲鳴のような言葉に、俺は一旦攻撃を止めてエピオンから距離を取る。
そうしてこの戦場に現れたという未知の勢力を確認しようと、この戦場に乱入してきた機体を映像モニタに映す。
それは、まるでカブト虫のような甲虫型とでも言うべき機体であり、空を飛んでいる。
その機体を俺は知っていた。
そう、それは……
「メギロート?」
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