ガンダムW
1747話
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利になるのは間違いない。
それを避ける為に必要なのは……防ぐでも受けるでもなく、回避する。
ウイングバインダーを使って機体の進行方向を強引に変える。
普通の人間であれば、まず耐える事が不可能なだけのGが襲いかかるが、俺の場合は寧ろ慣れた感触だ。……いや、ニーズヘッグに比べれば物足りないとすら言える。
それだけのGを感じながら急速に反転したウイングゼロのすぐ側を、エピオンの振るったビームソードが通りすぎていく。
その一撃の隙を突き、シールドを大きく振るう。
ガンダニュウム合金製のシールドだけに、打撃武器としても一級品の威力を持つ武器だ。
だが、エピオンはその攻撃を身を屈めることで回避し、次の瞬間には再びビームソードを振るう。
胴体を上下真っ二つにするかのような、横薙ぎの一撃。
その一撃を回避しようとするも、ウイングゼロが俺の反応に応えきれない。
「ちっ!」
咄嗟に回避を諦め、右手のビームサーベルを使ってエピオンのビームソードを受け止め……そのまま受け流す。
真っ正面から力で強引に受け止めるような真似をすれば、ウイングゼロの方が不利だろう。
だが、受け止めるのではなく受け流すという方法であれば、パワー負けする事はない。
攻撃を受け流した動きのまま、両肩のマシンキャノンを放つ。
普通のMSであれば……いや、ガンダニュウム合金製のMSであっても破壊は可能な威力を持つのだが……原作のビルゴとエピオンでは、同じガンダニュウム合金ではあっても精度とかそういうのは色々と違うのだろう。
エピオンの装甲に傷を付ける事には成功したものの、それは小破にすらなっていない。
そうしてエピオンが身体を動かしたのを見た瞬間、俺は口を開く。
「加速」
精神コマンドの加速を使い、一瞬前にいた場所から後退する。
すると次の瞬間にはウイングゼロの目の前をヒートロッドが通りすぎていくのが分かった。
ゼクスにしても、今の一撃は必勝……というつもりではなかったのだろう。
それでもあっさりと回避されたのは予想外だったらしく、動きが一瞬鈍る。
それを見て、加速で間合いを取った事もあり……左手で握っていたツインバスターライフルの砲口をそちらに向ける。
瞬時に危険を察して回避するエピオンだったが、俺はそれに構わずトリガーを引く。
放たれる、巨大なビーム。
だが、そのビームは既にエピオンのいない空間を通り……その先端にいた、リーオーを10機近く纏めて消滅させた。
防ぐことすら不可能な、絶対的な威力を持った一撃。
エピオンに当たればよかったのだが、それでもリーオーを纏めて撃破したというのは、こっちにとっても有利な事なのは間違いなかった。
それが向こうにも分かったのだろう。エピオンは怒りを露
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