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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第622話】
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様か、有坂ヒルト。 ……もう少しで私は織斑マドカになれる所なのだ。 ……邪魔をしないでもらおうか!!」
出力を上げたバスター・ソードをヒルトごと切り伏せようとするマドカ――その刃は届かない、構えた大神之神霧露の青白い粒子刃が防いだからだ。
「……何を言ってるか今一わからん――だけど、わかってることがある。 ……お前は無関係な人間にまで手を掛けるテロリストであり、無慈悲に命を奪う死神……」
「…………フッ」
愉悦な表情を浮かべたままエネルギー出力を上げていき、禍々しいダークパープルの粒子エネルギーが迸る。
「……これ以上、これ以上誰であろうと傷付けさせるかよォッ!!」
ヒルトの強い意志が天・伊邪那岐、イザナミを通じて大神之神霧露にまるで力を与えるようにその刃が出力を増したその時だった。
「………………」
ゆらりとゆっくり立ち上がる一夏。
まるでマリオネットの様に手足はだらりと垂れている――そして、ゆっくりと開かれた一夏の瞳、その双眸は金色に輝きを放つ。
「一夏!? ……違う、なんだこの感覚……っ!」
「貴様、いったい……!?」
ヒルトやマドカに襲うプレッシャー――問いに答えない一夏、だらりと垂れた左腕が無意識に前へと翳された。
「………………」
その時だった、傷付いた白式の装甲の下から新たな別の装甲が押し上げていく。
外殻が砕け散り破片となり四散――白式の姿は変貌されていき、新たに現したその姿はIS始祖にして【第零世代唯一の機体】。
「『白騎士』だと……!?」
マドカは叫ぶ――白騎士の姿を見たヒルト、嫌な予感は拭えないままだった。
刹那、白騎士が動く――瞬時加速以上の速さで繰り出された蹴りの一撃はヒルトとマドカ二人をまとめて吹き飛ばし、放置されたトラックのコンテナに衝突した。
「……!? 無差別攻撃!? 確りしろ、一夏ァッ!!」
ヒルトの叫びがまた木霊する――だが届かない、聞こえない、響かない。
刹那、ヒルトもマドカも纏めて攻撃――閃光が走り、エネルギーの爆発がトラックを飲み込みガソリンに引火して大爆発を起こし、連鎖するように周囲の黒煙を上げていた車も炎に飲まれて爆発した。
爆発から飛び抜けたマドカ――。
「ISの暴走だとでもいうのか!? それとも、これが織斑千冬の残留無意識だと――」
困惑するマドカに、白騎士は攻撃を再開する。
見境無い荷電粒子砲の一撃はまたも市街地を焼き払う――その攻撃は白騎士からのものだった。
「チィッ!? 何をやってるんだ、織斑一夏ァァァッ!!」
喉が張り裂ける程の悲痛な
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