0087話『清霜のお誘いチャレンジ』
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いといけないわね」
「司令官様も律儀ですからねー。あ、巻雲は袖が汚れるんでパスかな〜?」
巻雲姉さんが夕雲姉さんの膝枕の体勢でそう答えていた。
起きていたんだね……。眠っていると思ったよ。
「清霜さん」
「はい」
「残念なんだけど提督にはお料理クラブの方を優先したいと伝えてほしいのだけど、いいかしら……?」
「うん。大丈夫よ。任せて!」
それで夕雲姉さん達の部屋を後にして多分風雲姉さんは秋雲さんの部屋にいると思うんで一回扉をノックして、
「秋雲さーん。風雲姉さんはいるー?」
『いるよー……』
中からどこかどんよりとした秋雲さんの声が聞こえてきました。
「今、話は大丈夫……?」
『ごめん……今風雲は手伝いで修羅場も相まってダウンしてるから後にしてもらってもいいかな……? あたしも期限までに仕上げないといけないんだよ』
そんな、疲れ切った声で今は話は出来なさそうだと感じたわたしは、
「そっか……。頑張ってね?」
『おうー……』
そんなやり取りをして部屋を後にした。
でも風雲姉さんがダウンするとかすごいことしているんだね。
さすがに誘うのは酷かな……?
これであらかた誘い終わったけど後一人残っているんだよね。
それでいるだろう場所へと向かってみた。
お花の手入れをしている場所があるんだけど早霜姉さんは大体いつもそこで花のお世話をしているんだよね。
「早霜姉さん。ちょっといいかな……?」
「清霜さん……? どうしたの……?」
「お花の手入れのお邪魔をしちゃってごめんね」
「大丈夫よ……それでなにか用があるんでしょ? 言ってみて……」
「うん」
それで早霜姉さんにも同じ内容を伝えてみた。
きっと断られちゃうんだろうなと思っていたんだけど、
「いいわよ……」
「へ? いいの?」
「……ええ。お花の手入れもあるから少し時間を取っちゃうかもしれないけど参加させてもらうわ。私も司令官の作るお野菜は楽しみだから手伝ってみたかったのよ……」
「そっかぁ……。よかった! それじゃ今度畑仕事をするときは誘うね!」
「ええ、待っているわ……」
早霜姉さんは独特の喋りをしながらも参加してくれることになった。
うん、何名かは参加できそうで良かったよ。
司令官に伝えてこないといけないわね!
それで司令官に内容を伝えると、
「よくやった」
と言われて頭を撫でてもらった。
それがとても嬉しかったのを記憶にとどめました。
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