暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0087話『清霜のお誘いチャレンジ』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



わたし、清霜はお姉様たちを司令官がやっている畑仕事に誘おうと思っているの。
だけどまずはじめにやりそうな朝霜姉さんに話を振ってみたんだけど、

「えー……なんか嫌だなぁ」
「どうして……? 朝霜姉さん?」
「だってなんか大変そうじゃん? ……まぁ、たまには付き合ってもいいけどさ」
「そっかー……残念」

それで朝霜姉さんの勧誘は諦めて次に行くことにした。
次のターゲットはずばり長波姉さんに高波姉さん。
あの二人はだいたいいつも一緒にいるから探す手間が省けるんだよね。
それで探すこと十分くらい。
いろいろな人に行き先を聞きながら探しているとようやく二人が廊下を歩いているのを発見した。
清霜、突撃します!

「長波姉さんに高波姉さん! ちょっといい!?」

二人を呼び止めて駆け寄る。
まず長波姉さんが口を開いた。

「おー。清霜どしたー? あたし達になんか用か……?」
「長波姉様はともかくわたしにもなにかご用かも……?」
「うん。ねぇねぇねぇ! 二人とも畑仕事って興味あるかな!?」
「いきなりだな。まぁ、無くはない、かな……? 提督が最近になって料理にも手を出し始めたんでならチャーハンを作ってよって注文してるんだ。
だからチャーハンの具のネギとか作ってみたいかな……?」
「ネギかぁー……そういえば司令官の今後作る予定の野菜リストにネギもあったと思うの」

わたしがそう言うと長波姉さんは目を光らせて、

「へぇー……? 提督も本気で畑仕事にのめり込んできたか」
「よかったですね。長波姉様」
「だとすると清霜の言い回しだと提督がやっている畑仕事の勧誘に来たんだな?」
「うん、そう! それでどうかな……? 長波姉さん?」

わたしがそう言って長波姉さんに懇願するように手を合わせてお願いしたんだけど。

「うっ……清霜のお願いアピールか。無自覚でやってくるからあんまり耐性がないんだよな」
「高波もです。清霜の純粋な眼差しはさすがに堪えるかもです。どうしましょう、長波姉様……?」
「んー……そうだなぁ。まぁやってみるのもありかもしんないな。意外と楽しそうだし」
「本当!? 長波姉さん!」

それでわたしは喜ぶんだけど、

「だけど条件付きで頼みたいな。どうせ提督には無理に誘わなくてもいいとか言われてんだろ……?」

さすが長波姉さん……。司令官の事をよくわかってらっしゃる。
それでわたしは素直に頷くことにした。
そしたら、

「やっぱりなぁ。提督は優しいからあたし達の時間も優先対象にしてくれるんだよな。
ま、そんなわけだから清霜。今度いつ畑仕事をするか日付をあとで教えてくれよ。それで都合がよかったら参加してあげるから。高波もそれでいいよな?」
「長
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ