第05話 図書館ではお静かに 前編なの(高町なのは@5歳)
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いとまず出来ないことだから、シナリオの存在を納得させるのに使えると思う。」
「なるほど、なの。納得したの。
その上で、はやてちゃん《闇の書》の問題に関して情報開示をすればかなり説得力が出そうだよね。
・・・あ、ありがと。コウくん。」
一応感謝はしているの(キリッ を繰り返すほどの図太さはなのはさんにも無かったようで、ぼそっと素直に(?)感謝の言葉を口にするなのはさんであった。
「ふに"ゃーーーーっ! ////////」
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6歳の子供が純文学コーナーに居る。そのちょっと奇妙な光景が、八神はやての魔法資質の高さを暗示している。
――ミッドチルダ、あるいは管理局における就労年齢の低さは、高い魔法資質を持った子供ほど知能や精神の発達が速いという事実に拠る所が大きい。
つまり、知能や精神の発達が際立って速い子供には魔法資質が認められる可能性がそれなりにあるということでもあるのだ。
しかしながら、転生者である高町なのはと藤原高貴にとって、八神はやてのリンカーコアとは存在を暗示されるようなものではなく既に存在の確信に至ったものである。
そういった理由もあり、図書館に到着したなのはは短時間で八神はやてと思しき――車椅子に乗っている同年代の――女の子を発見した。
本来ならば今なお児童書コーナーで八神はやてを捜索しているだろう高貴と合流し、改めて接触する予定だったが、なのははそれを待たずに声をかけた。
「こんにちは。難しい本を読んでいるんだね。
なのはにはここにある本はよくわからないの。」
「・・・じゃあなんでここにおるん?」
微妙にトゲのある返答だが、それも致し方ないだろう。
そもそも図書館とは初対面の人間へ積極的に話しかけ、その会話を楽しむような場所ではないのだ。そういうことがしたいなら合コンにでも、おっと・・・
無論、お兄さんやお姉さんや男の子が話しかけるよりは同年代の少女であるなのはが話しかけたほうが違和感が少なく警戒され難かったのは確かだろう。
だが、ベストに近い選択をしたからそれで好意的な対話が行えるとは必ずしも言えないシチュエーション、それが図書館なのである。
加えて言えばなのはの第一声も拙かった。
自分には理解できる本の内容が理解できない=知的レベルが離れている=話が通じないという論理がはやての中で展開されてしまった。
「バカとは会話したくない」とまでは思っていないだろうが「厄介なガキが趣味の時間を邪魔しに来た」ぐらいには思っているかも知れない。
そもそも人との会話を盛り上げるには共通の趣味の話題が鉄板なのだ。その道をなのはは自ら閉ざしてしまった。
なのはは同年
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