大切な娘との日々
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
…!」
ライアはすぐにユリエールをユイの近くに行かせ、眼の前の悪魔の前に立つ。
「ユリエールさん、ユイを頼みます!今すぐ安全地帯から転移してください!」
「そんな、貴方を置いていくなんて……!」
「後から追いかけますから、早く!」
──俺の識別でも判断出来ないってことは……90層クラスか……!
ライアはウィンドウを操作し、もう1本剣を装備する。
擬似二刀流の構えだ。
大鎌がライアに降りかかる瞬間、ライアは2本の剣をクロスさせ防御体制に入った。
だが、大鎌が当たった瞬間。
「……ぐっ!?」
ライアは軽く吹き飛ばされた。
──んな……俺のレベルは104だぞ!?
HPを確認するとイエローの1歩手前で止まっていた。
あと一発受ければ、間違いなくあの世行き。
──くっそ……こんな所で負けるわけには……!
必死に身体を動かそうするが、それでも近づいてくる死神の鎌。
そして、遂に最後の1振りが降りかかった。
がライアに刺さることは無く…………
「ユ……イ……?」
──不死属性……?
目の前にいるのは娘のユイ。
だが大鎌は謎のバリアによって弾かれ、ユイの手には炎の剣が握られていた。
そのまま炎の剣が死神を焼き払い、跡形もなく消えていた。
ユイは後ろに振り向き、ライアに……
「パパ、私思い出したよ……」
ユリエールとシンカーに先に転移してもらった2人は、安全地帯で話した。
「じゃあ、ユイ……君はAIなのか……?」
そう、それはユイがこの世界のメンタルカウンセラーAIであるということ。
「はい……ごめんなさいライアさん……この涙も、感情も偽物なんです……」
ライアはしゃがみ、ユイを抱きしめた。
「偽物なんかじゃない。ユイ、君は本物の知性と感情を持ってるよ。だから言えるはずだよ、本当の気持ちを。」
ユイは力強くライアを抱き締め返した。
「私は……パパとこの先もずっと一緒にいたい、ママとも会いたい……!」
ライアは頭を撫でながら優しく。
「あぁ、ずっと一緒だ。ママともすぐに会わせてあげるよ。」
だが、ユイはそっとライアから離れた。
「でも遅いんです……」
「え…?」
ユイは自分が座っている黒い意思を触れながら話した。
「これは、GMが緊急でゲーム内で対応できるように用意されたコンソールなんです。私はこれに触れた事で記憶を取り戻し、パパを助ける事が出来ました。そして、同時にカーディナルに私がいることもバレたので、今の私はカーディナルにとって異物でしかありません。」
ユイは泣きながら言った。
「私は、もう消されちゃうんです……」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ