大切な娘との日々
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「お願いします、シンカーを助けてください…!」
ユリエールは涙目でライアに頭を下げる。
「助けたいのは山々ですが、こちらとしても裏付けをしない限り……」
「無理を言っているのは百も承知です、ですが彼がどうしてるのかと思うとどうにかなりそうで……!」
ライアにはその気持ちがよく分かる。
自分が彼女、アスナに対して思っている気持ちと同じなのだろう。
だが、いくら分かってもソロのライアにとっては命懸けでもあるため簡単には了承出来ないと考えていた時、隣から裾を引っ張られた。
「パパ、大丈夫だよ。この人、嘘ついてないよ。」
「え……ユイ分かるのか?」
「何となくだけど…」
──娘のユイがこう言ってるのに、俺が信じないわけにもいかないよな。
ライアはそっとユイの頭を撫でてからユリエールに向き直った。
「分かりました、微力ながらお力になります。」
「あ、ありがとうございます…!」
ライアはユイに向き直り話し掛けた。
「ユイ、今からパパは危ない所に行ってくるからユイはここでサーシャさんと待っててくれるかい?」
ユイは不満になったのか、ぷいっと横向いて反論した。
「やだ!ユイもパパについてく!」
「ユイちゃん、私とここでお留守番してましょ?」
サーシャが優しくいうが、ユイ本人は断固拒否。
「うーん……、しょうがないか……。」
「大丈夫ですか…?」
「ユイ、大人しくしてるんだよ?」
「はーい!」
元気な返事が部屋に響いた。
「ここが迷宮区です。」
「進む事に現れるタイプ…ですね。」
そんな会話して階段を降りていく。
ライアは剣を装備して、ユイはユリエールに任せた。
「ユイちゃん、大丈夫?」
「うん、ユイ全然怖くないよ!」
「はは、頼もしい娘だ。」
目の前に現れるモンスターを次々と倒すライア。
その度に後ろから「パパすごーい!」という声が聞こえる。
「すみません…頼ってしまって…」
「いえいえ、ユイをお願いします。」
そして、シンカーがいると言われる部屋が見えてくる。
モンスターがポップしなくなったため、ユイはライアの背中の上でおんぶされユリエールはマップを見ていた。
「あ、あそこです!シンカー!」
「ユリエールさん、危ない!」
ユリエールが走り出した瞬間、シンカーの声が響き渡る。
「ユリエール!来ちゃダメだ、その通路はー!」
ライアはユイを危険ではない場所で待たせ、「ここで待ってて。」と言い、ユイが頷くのを確認してから剣を地面に突き刺してユリエールを謎の鎌から守った。
「あっぶねぇ
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