第一章
[2]次話
子供には刺激が
新大阪遥は料理上手で優しく穏やかな性格だ、そして子供が大好きでいつも小さな子供達の面倒を見ている。
そうした性格だから友人達にも人気がある、しかし。
その友人達は遥にだ、時々困った顔で注意することがあった。
「ちょっと、それは」
「あまりよくないわよ」
「幾ら一緒にいるのは子供達でも」
「その格好はね」
「えっ、プールだから」
今遥はプールの更衣室にいる、そこで水着に着替えたのだが。
遙はその見事な、実に女性的な肢体を黒ビキニで包んでいる。ビキニなので露出はかなりのものだ。
それでだ、友人達は遥にこう言うのだ。
「せめて腰にパレオ巻いてね」
「あと上からパーカー着た方がいいから」
「ちょっとビキニのままでプールに出たら」
「危ないわい」
「一緒にいるのはまだ幼稚園とか低学年の子達だから」
小学生のというのだ。
「別にね」
「いいっていうの?」
「黒ビキニでも」
「ビキニの中でもきわどいデザインなのに」
「というか何か女の私達が見ても」
かなり刺激的だった、遙のそのスタイルと合わせてだ。
「パレオないなら腰にタオル巻いて」
「上着着て」
「そうしてて」
「さもないと大変よ」
「本当にね」
彼女達はプールに来ている男達が遥に刺激されないかと心配していたのだ、最悪人気のないところに天然なところのある遙が連れ込まれて、等も考えた。
しかしだ、それでもだった。
遙は大丈夫と笑ってプールに出て子供達とにこやかに遊びはじめた、その遙を見てプールに来ていた男達は彼女の友人達の危惧通りの反応を示した。
「凄いな」
「ああ、あの娘な」
「奇麗だしあのスタイルな」
「グラドルか?」
「ちょっと以上にそそるな」
「胸もお尻も凄いぜ」
「ああした娘と付き合えたらな」
視線が遥に集中していた、それでだ。
あえて地味な水着を着ていた友人達が何気なく遙の周りに来て遊ぶふりをして男達の視線をカットした、そしてだった。
遙は男達に強く注目されなかくて済んだ、しかし。
彼女のその無防備さにだ、友人達は思うのだった。
「遙ちゃんっていい娘なのに」
「天然よね」
「それで無防備で」
「男の視線に気付かないのよね」
「というか意識してなくて」
「危ないのよね」
「確かにいつも子供達と一緒だから」
それでというのだ。
「相手に、って心配はないけれど」
「あの顔とスタイルで無防備だから」
「心配になるわ」
「本当にね」
こう話すのだった、だが。
遙は相変わらず無防備だった、それで子供達と一緒に旅行に行ってもだ。
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