第二章
[8]前話
「身体をほぐして温めて」
「それからなのね」
「行く様にしてるの」
散歩にもというのだ。
「そうしてるの」
「あんた朝起きても夜寝る前もよね」
母は娘にこのことも言った。
「あんた柔軟するわね」
「朝はそれで身体も頭も起こしてね」
そしてというのだ。
「寝る前は身体を温めて」
「そうして寝てるのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「いつもね」
「そんなに柔軟が大事なのね」
「私にとってね、ちゃんと柔軟してたら」
「怪我もしないし」
「そうなの、そのこともあるし」
「柔軟しるのね」
「今もね」
散歩の前もというのだ。
「そうして身体をちゃんとさせて」
「怪我をしない様にして」
「行ってくるわね」
散歩にというのだ、もう最後のストレッチのメニューにファ言っている。
「今から」
「そうしてね」
こう話してだ、そのうえでだった。
梓は散歩に出た、とかく梓は何かをするにあたって柔軟体操は欠かしていなかった。修学旅行の時もだった。
起きた時も寝る時もだ、柔軟をするが。
その彼女にだ、友人達は驚いて言った。
「えっ、今もなの?」
「柔軟するの?」
「夜寝る前もしてたけれど」
「朝起きてもなの」
「うん、ラジオ体操みたいなもので」
身体をほぐして目を覚ましつつだ、梓は同室のクラスメイト達に話した。
「こうしたら目が覚めるから。後ね」
「後?」
「後っていうと?」
「こうして身体をほぐしたらやっぱりね」
何といってもというのだ。
「怪我をしないから」
「それでなのね」
「毎朝柔軟もしてるの」
「そっちもなの」
「そうなの、本当に怪我が怖いから」
それ故にというのだ。
「こうもしてるの」
「何ていうかね」
「梓ちゃんが無茶苦茶身体が柔らかい理由がわかったわ」
「軟体動物みたいなね」
「そんな風になってるのがわかったわ」
それが何故かもだ、友人達は梓を見つつ話した。
「朝も夜もやって」
「それでバレエの時もやって」
「お散歩の時もしてるとね」
「そりゃ身体も柔らかくなるわ」
「そうよね」
「ううん、やっぱり怪我したくないし習慣にもなってて」
梓は柔軟を終えて目覚めた顔で話した。
「毎日してるから」
「それでなのね」
「身体も柔らかくなってて」
「そのまま維持している」
「そうなのね」
友人達も納得した、そしてだった。
梓は朝に好物の卵かけ御飯を食べてそれから修学旅行を楽しんだ、梓はこうした時もまずは柔軟体操からだった。
柔軟体操 完
2017・6・27
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ