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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
429部分:第三十四話 田豊、策を用いるのことその十一
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第三十四話 田豊、策を用いるのことその十一

「俺達腹減った」
「餅だけでいいって言ってんだろうが」
「それ渡せば帰っていいからな」
「けれど・・・・・・」
 しかし女の子はだ。困った顔で言うのだった。
「これはお婆ちゃんが皆にって」
「はあ!?それがどうしたってんだよ」
 チビが言う。
「そんなの俺達の知ったことか」
「そんな・・・・・・」
「さっさと渡さねえと痛い目を見るぞ」
 拳を振り回しての言葉だった。
「それもいいのかよ」
「うう・・・・・・」
「またあの三人か」
 関羽はその彼等を見て呆れた顔になる。
「全く。何処にでもいるな」
「それでやることは変わらないのだ」
 張飛も言うのだった。
「何でいつもいつも出て来るのだ?」
「一族か何かでしょうか」
 鳳統はそうではないかと話す。
「それで各地に散って」
「そうかのかしら」
 孔明は首を捻りながら彼女の言葉に応えた。
「ううん、こういうのって何か」
「クローンみたいね」
 神楽は彼女の生きている時代と世界の言葉を出した。
「そっくりってことは」
「クローン?」
「クローンとは?」
「後で詳しく話すわ。とにかくね」
 神楽は他の面々にこう返したうえでまたその三人を見た。
「それでだけれど。放ってはおけないわね」
「無論だ」 
 関羽はその手に持っている得物を握り締めなおした。
「あの三人、成敗してくれる」
「それなら行くのだ」
 張飛も言う。蛇矛を持ってだ。
「あの三人の実力ももうわかっているのだ」
「本当にいつもいつもだからな」
 馬超も前に出る。
「誰が行く?あの連中なら一人で楽勝だしな」
「ここにいるぞ!」
 馬岱が右手を上げた。
「私が言っていいかな」
「そうだな。ではここは蒲公英に任せるとしよう」
 趙雲は微笑んで彼女に任せることにした。
「それではな」
「有り難う、星さん」
「何、御主も戦わなければ腕がなまるだろう」
 それを考えての言葉であった。
「だからだ。やるといい」
「うん、それじゃあ」
 こう話してであった。馬岱が前に出た。
 そしてであった。三人に対して言おうとする。
「やい、わるもの・・・・・・」
 しかしであった。ここでだ。
「待て」
 一人出て来た。赤い髪に日本の白い着物に赤い袴と黒いマントのだ。凛々しい顔の青年であった。
 彼が出て来てだ。そのうえで三人に言うのであった。
「何をしている」
「ああ?何だ御前」
「何だってんだよ」
「子供をいじめているようだが」
 これが誰が見てもわかることだった。
「下衆だな。呆れるまでに」
「おい、待てよ」
 そのいつものリーダー格の男が顔を顰めさせて青年に言い返す。
「下衆ってのは誰のこと
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