第一章
[2]次話
柔軟体操
西中島梓はバレリーナでありジャズダンスも特技にしている。その為身体は非常に柔らかい。
前屈するとだ、普通に両手の平が全て地面に着くので皆驚いて言う。
「梓ちゃん本当に身体柔らかいわね」
「もう蛸みたいじゃない」
「どうしたらそんなに身体柔らかくなるの?」
「やっぱりバレエのせい?」
「そうなの、毎日柔軟体操するから」
バレエをしているとだ、梓も話す。
「自然とね」
「身体が柔らかくなるの」
「そうなるの」
「そうなの」
梓はこう友人達に答えた。
「そうしたらバレエの動きもね」
「出来るのね」
「そういうことね」
「というか柔軟をしっかりしていないと」
それこそというのだ。
「バレエは出来ないから」
「身体が柔らかくないと」
「とてもなのね」
「そもそもバレエは出来ない」
「そういうものなの」
「そういえば」
ここで友人達はあることに気付いた、その気付いたことはというと。
「バレエってもう練習の殆どが柔軟っていうし」
「そうらしいわね」
「白鳥が水の中でっていうけれど」
「実際にそうらしいし」
「そうなの、本当に柔軟ばかりでね」
レッスンはというのだ。
「身体が柔らかくなるの」
「梓ちゃんみたいに」
「そうなっていくのね」
「そうなの。私も最初は固かったから」
その身体がというのだ。
「それがね」
「柔らかくなった」
「そうなのね」
「今みたいになったの」
「そうよ、最初は私もよ」
身体が固かったというのだ、梓はこう言い友人達も頷く。とかく梓は身体が柔らかかった。
だがその梓にだ、彼女が日課であり趣味でもある愛犬の散歩に行く時に彼女の母がこんなことを言った。
「またはじめはそれ?」
「うん、最初はね」
梓はいささか呆れた感じになっている母に答えた。
「これからはじめてるの」
「柔軟から」
「ストレッチをして」
実際にストレッチをして身体をほぐし伸ばしている。
「そうしてね」
「それから行くわね、絶対に」
「お散歩だけれどね」
それでもというのだ。
「やっぱり身体を動かすでしょ」
「だからなのね」
「まずはね」
今の様にしてというのだ。
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