0086話『台風前の収穫』
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ているんだ。そして残った分は食糧庫に保存の形でいこうと考えているんだ」
「そうなんですか。彼女達もきっと喜びますね。提督、ありがとうございます!」
「喜んでもらえたならよかったよ。な、みんな」
「うむ」
「おう!」
「はい!」
「やりがいがありました!」
「やったね!」
みんなから言葉を貰って甘味処を後にした後に鳳翔さんのところやお料理教室などへと持っていき、その度に感謝の言葉をもらったので少し嬉しい気持ちになってくる。
「なぁみんな。少しいいか?」
「なんだ……? まぁ提督のその顔だ。おそらく野菜作りで感謝の言葉をもらえるのに味を占めたのだろう?」
「ああ。だからこれからもみんなで野菜作りを頑張っていこうか。できればもう少し仲間も増やしたいところだし」
「わかったぜ。あとで龍田にも聞いてみるよ」
「きっと秋津洲さんも手伝ってくれると思います」
「速吸さんもきっと話に乗ってくれると思いますよ」
「そうだな。大和も誘ってみるか」
「清霜は夕雲姉さん達も誘ってみるね」
「勧誘は任せる。だけど無理強いだけはだめだぞ?」
それで五人とも「分かってます」と答えてくれたのでよかった。
まぁそんな感じで初めての野菜作りはなんとか台風前に収穫出来て成功を収めたのであった。
……ちなみにこれは昨日の事だ。
今はもう台風が直撃していて外は大荒れである。
昨日に収穫しておいて本当によかったと本気で思った。
《提督……昨日に収穫しておいて本当によかったですね》
「ああ榛名。これは確かにひどい台風だ。窓がミシミシ言っているからな……」
榛名とそんな話をしながら本日の執務をしているのであった。
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