第二章
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「服装でいられると」
「困りますね」
「心からな」
「これは男性だけでないとか」
「女性もだね」
「同性愛者でなくとも」
そうした嗜好でなくともだ。
「声をかけてしまうとか」
「それは当然だな」
「やはりそう思われますか」
「あの色香ではな」
「医師として、学生としては優秀ですが」
「困ったことだ」
「全くですね」
二人で話すのだった、しかし。
当の蜜は至って穏やかでしかも健康志向だ、自分で作った弁当を食べているがその味付けは的確でしかも栄養バランスも取れている。
その弁当を見てだ、気がある女子生徒達が言うのだった。
「梅田先生料理上手でもあるから」
「あのエロさでね」
「余計になのよね」
「何かそそられて」
「もう多少強引にでもね」
「言い寄ってね」
同性であるがというのだ。
「そうも思うわね」
「私我慢するの苦労してるわ」
「私もよ」
教授達と同じことを言うのだった。
「どうにも」
「あのエロさだから」
「皆で酔わせて?」
「先生お酒控えめよ」
このことも健康に気をつけてだ。
「だからね」
「そういうのも無理なのね」
「けれど何かね」
「あの色香だとね」
「もう何時かよ」
「我慢出来なくなって」
「そうなりそう」
彼女達もそうだった、それでだ。
蜜の周りの者が彼女の色香に困っていたがここでだった。
彼女の祖母がある日だ、自分の家に来た孫娘である彼女を見てこんなことを言ったのだった。
「あんたそれは駄目よ」
「駄目って?」
「そんな短いスカート穿いて」
まずはそこから言う。
「そんなのだと身体冷やすわよ」
「そうなの」
「ストッキングも薄いから」
今度はそこの話をした。
「夏でもね」
「ストッキングも駄目なの」
「足は冷やしたら駄目よ」
くれぐれもという口調で言うのだった。
「だからちゃんとズボン穿くのよ」
「そうしないと駄目なの」
「足首までのズボンをね」
しっかりと、というのだ。
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