第四章 RE:BIRTH
赤銅 消滅
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
------------------------------------------------------------
「脱出する!!」
「おう!!っと!?」
ゴォン・・・バガゥッッ!!!!
ラピュタの本格的な崩壊が始まり、周囲の爆発がいよいよ本気じみてきた。
それを回避しながら壁から離れ、元来た道を戻ろうとする二人。
しかし
メキッ
「な」「に!?」
ドンッッ!!
「GYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
地面が膨れたかと思うと、そこから赤銅が姿を表してきた。
それが赤銅だとわかったのは、この要塞内に彼女以外がいるわけがないと思ったからだ。
だが、それを「彼女」と言っていいのかどうか。
もはやそれは赤銅の翼人などではなかった。
周囲を申し訳程度に赤銅の羽根が散り舞っているものの、その姿は化け物のそれだった。
腕は四本生えているし、頭部からの角は禍々しいのが六本もある。
口は耳元まで大きく避け、身体も濁った赤に染まりきっている。
眼球は真っ赤に染まり、髪も荒々しく猛っていた。
身体の大きさも肥大化しており、飛び出してきたのは上半身だけで下半身は埋まっているし、ボコンボコンと血脈の動きを表しているかのように皮膚は隆起を繰り返していた。
まさに、最後の最後まで「戦い、破壊するための兵器」
それが、この赤銅の翼。
「マジかよッ!!!」
「ここと一緒にふっとびやがれッッ!!!」
それに向かって、二人が剣を抜き放って突っ込んでいく。
その瞬間にもラピュタの様々な個所で大爆発が起きており、そして――――――――
------------------------------------------------------------
崩れていく、ラピュタ。
それを見ていると、その最下層部がことさら大きく爆発した。
ガラガラと崩れ落ちていく岩石。
その中に、さらに動く三つの影があった。
化け物と化した赤銅の翼に鉄翼刀が刃幕を撃ち放っていき、それが全身に突き刺さっていく。
それ自体は体液に溶かされたのかドロリと消えて、その穴からは緑となった血液がビュウビュウと噴き出した。
攻撃されたことに腹を立てたのか、痛いのか、それとも目の前の障害に向かっているだけなのか、赤銅が六本の腕を翼刀に伸ばした。
だが蒔風がその腕をすべてきり落とし、上半身と下半身を切り分けた。
切り落とされた腕と下半身
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ