第四章 RE:BIRTH
赤銅 消滅
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は銃痕で砕けていた。
「阻止しようとしてここまで来てやられたんだろうな」
「彼も止めようとしたのか・・・・」
「さ、その遺志を汲んでやるべきだ」
そうして、翼刀の肩を叩いてレバーを降ろそうとする蒔風。
だが、その瞬間ラピュタが今までで一番大きく揺れた。
何処かで大爆発が起こったのだろう。
その振動に体勢が崩れる二人。
さらには周囲に瓦礫がガラガラと落ちてきて、周囲の機材をつぶした。
この部屋もじきに崩れる。
「マズイ!!」
「早く降ろそう!!で、脱出だ!!」
その大きな振動は収まる気配がなく、このままでは本当に部屋がつぶれてしまう危険があった。
それを感じて翼刀がレバーに飛びつくようにしてそれを降ろす。
ゴォゥン・・・・・!!という地獄の底から聞こえるような起動音が響き、ラピュタがさらに振動していく。
外から見れば、この瞬間ラピュタ全域に回路のような光が走り、端からガラガラと崩れて行って、海にボチャボチャとその欠片を落として言っているのを確認できた。
「ラピュタ崩れていく・・・・」
「俺たち、やったんだ!!!」
うぉオオオオオオオオオオオオオおおおお!!!
周囲を「EARTH」メンバーや時空管理局員の雄叫びがつつんでいく。
皆、そばの人の手を取り、ある者はハイタッチし、ある者はその戦果を讃えた。
瞬間
ドォン!!!!
森の中から爆音が聞こえ、何かの影が飛び出して来て地面を転がった。
皆それに驚愕して武器を構えるが、それが何かを確認してそれも収まる。
それは、破損して動かなくなったG4だった。
装甲を弾き飛ばしたクロックアップ状態のそれが、全身から火花を散らして破壊されている。
さらに森の中からウェポンメモリを挿入したのか、巨大要塞と化したG4が三つほどせり上がってきていた。
しかし、どんでもない爆音と一太刀、そして巨大な獣に飛びつかれて尽くが粉々に破壊された。
そしてそれが収まると、茂みがガサガサと揺れてその中から「奴」が出てきた。
「プハッ・・・・ん?なに?」
ビビっていたこちらの気も知らず、「奴」はケロリと聞いてくる。
その様子に何だか気を抜かれてしまうが、見た目が似ているとはいえ「奴」であることを思い出して少しの緊張が走る。
「あー、なんだ。俺にもうお前らをどうこうする気はないから安心してね?ね?」
その言葉にまだ警戒を解かない彼等だが、一応刃を向けることはやめる。
そして「奴」がラピュタを見上げ、目を細めた。
「さて、最期の後始末だ
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