第四章 RE:BIRTH
赤銅 消滅
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数分後。
目の前に重々しい扉をしたエレベーターが出てきた。
抉じ開けてみると下の方には炎が待っており、エレベーターの箱はそこでグシャグシャになっているのを確認できる。
「この下が燃え盛ってるみたいだな」
「でもこの下に制御装置がある・・・早くしないと使えなくなるんじゃ!?」
「ああ、じゃあ行きますかね」
「あ!!そんな、一人で行かないで!」
だが、蒔風はヒョイと飛び降りるとそのまま落下していってしまった。
バフゥオ!!と翼を広げて勢いを殺し、最下層についた瞬間直角に曲がって一気に外に出ていく。
『どうしたよ。早くおいで〜』
「チクショウ死なばもろとも!!」
それを追って翼刀も飛び込んで落下していき、ヴァルクヴェインを真上に突き刺した。
そこからザラザラと刃が出現していって接合、刃でできた縄で勢いよく降りて行って、最下層の数メートル手前から壁を奔っていく。
そして蒔風が飛び込んだ穴を見つけると、壁を蹴って飛び込んで受け身を取った。
「ットゥ!!」
「お見事」
出口の脇に立って翼刀を称賛する蒔風は、獄炎の力で炎を切り分けて道を確保していた。
こんな状況にいきなり飛び込んだら、いくら翼刀でも肺が焼けると思ったのだろう。
説明もなしにいきなり行っちゃうあたりが蒔風だが。
炎の中を進んでいく二人は、用心深く剣を構えて進んでいく。
ここが一番焔が燃え盛ってる場所、ということはこの近くに赤銅が突っ込んだと考えてもいいだろう。
どうやらかなり広い部屋のようで、石版のようにいくつもの機械が均等に並べられている。
それらや壁に埋め込まれた機材は、今も炎に焼かれてだんだんとその機能を失って行っているところだ。
このままでは本当に機能といじれなくなる。
「せめてバラバラ加減と海上というのだけは打ち込まないとだしな」
「そんな精密操作できるのか?この状況」
「これだけの要塞だ。自爆装置の一つや二つ、なきゃおかしい・・・・ほら」
そうして話しているうちに、どうやら到着ししたようだ。
広いその部屋の一番奥。
そこにそれはあった。
壁にいくつかのレバーが取り付けられており、そこの壁は今にも壊れてしまいそうに火花を上げていた。
一見、どれがその装置かわからなくなるような光景だ。
だが、彼等にはどれがそのレバーか一目でわかった。
「これだよな?」
「そうだろうな」
そのレバーには、人の手が添えられていた。
今にも降ろそうとしたのか、レバーの上に手が乗せられている。
手と言っても、肉も何もない。
その手の主はとうに白骨化しており、その頭蓋骨
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