第四章 RE:BIRTH
英雄の集結
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ただけ。もしお前に至る者がいるとしたら、この世界にはもっと適役がいる。二人くらい」
「・・・・誰だ」
「さぁな。まあとりあえず・・・・・来たぜ」
ビャォッッ!!!!
「ッ!?」
「おっトォ!!」
ズガガガガガガガガガッッ!!!!
鍔競り合う二人。
ちょうどその隙間を狙ったように、無数の刃が真上から飛来してきた。
二人は互いを弾くように剣を押し出し、その場から後退、それを回避する。
そして、「奴」の目の前に青年が着地した。
「あんただったんだな」
「よう」
青年――――鉄翼刀が神剣を手に戦場に降り立つ。
声から自分を導いた男を推察し、手を差し伸べる。
「手、いるかい?」
「立ち上がるには及ばんさ」
そして、二人が剣を構える。
赤銅はその翼刀を見て、さらにその目を見開いた。
「其の方が一人目・・・・?己が心の軋轢に耐えられず、逃げる其の方が?」
「そうだ。逃げた。だが、俺はそれを乗り越えた!!!」
そして、剣を握る反対の手で唯子を指した。
「俺はあいつを護る!!あいつがいるこの世界を守る!!俺に残された、たった一つの宝物だ!!!」
そして、赤銅も唯子を見る。
真っ赤になりながらも「何よ」とジト目で返す唯子だが、それを見て赤銅の口端が上がった。
「理解・・・ではもう一人はどの方か」
「知りたいか」
「・・・・・・・・」
「そうだな・・・・・・・振り向いてみたらどうだ?」
「む・・・・・!?」
「奴」の言葉に、赤銅が振り返る。
その瞬間、天空から銀白の光が舞い降りて、赤銅の胸を縦一文字に切り裂いていった。
「ぐぉぁ!?」
光が収まり、そこに人の影が現れる。
赤銅の反撃に、身を返して回避して「奴」と翼刀の間に立つ。
「やっと来たか」
「あんたは・・・・・確か・・・・」
「皆、待たせてすまない」
「待ァたせすぎだ。出番奪っちまうとこだったぞ」
「その時は任せるさ」
「けっ」
舞い降りた銀白。
時間が戻る。
全てが集結する。
「奴」と蒔風が剣を抜き、その一本を手に取る。
そして前に一歩踏み出しながら、その切っ先をそろえて赤銅に向けて言い放った。
「さて」
「役者もそろった」
「「世界最強を相手に、勝てると思うなよ!!」」
強大な敵。だが、それがなんだというのだ。
二人の男は、不敵に笑う。
世界最強、揃い踏み。
そこに、
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