第四章 RE:BIRTH
英雄の集結
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・・・?」
唯子の小さな一言。
それが聞こえたのか、「奴」が自嘲気味に笑った。
「勝てるかって?バカ言うな。相手はまだ本気を出していない」
「え・・・・」
「翼人ってのはな、力が強すぎて自分の身体を崩壊させちまうもんなんだ。それを防ぐために、反動やエネルギーの排気口みたいのがある。それが翼だ」
「じゃ、じゃあ・・・・・」
「赤銅の翼は、開ききっていなかった。エネルギーの噴出も、その光も見えない。この意味が解るか?」
突如、土煙が鈍い赤色に光った。
そして、大きな翼の羽撃たきで一気に打ち払われていく。
赤銅、開翼。
その翼はまるで地獄のマグマでもあるかのように紅く、そして鈍い。
「怒り」を司るに相応しい、まさにそんな色。
きっとこの色の絵の具を作り、キャンパスに塗りたくるだけで「怒り」のタイトルを付けられる。
それほどまでに体現した色。
それがこれまでにないほど大きく開かれ、輝いて「奴」を照りだしていた。
「ほーら見ろ。流石、追い詰めてから逆転されることに関しては定評のある俺だぜ」
言った瞬間、赤銅の姿が消えた。
まるで瞬間移動。
「奴」の眼前に「出現した」と言ってもいい速さで移動した赤銅が、手にΧブレードを握って下から振りあげて行った。
それには「奴」も反応していた。
魔導八天の三本を束ね、両腕で握ってそれを受け止めようとする。
しかし、その目論みは見事に外れ
ギィン!!
弾かれ、「奴」の手を離れる魔導八天(三本組)
それが地面に落ちるよりも早く、赤銅の腕は「奴」の首を掴んでいた。
だが「奴」もさるもの
首を掴むその腕を逆に捻りあげ、首から離す。
そしてその腕を引き付け、脚では蹴る。
セルフのカウンターだが、赤銅の腹はそれを受け止めた。
「なに!?」
反動で、逆に「奴」の手から赤銅の腕が抜ける。
そして足を掴まれ、振り回されたのちに地面に投げ止されてしまった。
「グぉッ!!!」
ドゴン!!と「奴」が地面に落ち、受け身を取るも、地面に足を突く。
その脇には弾かれていた魔導八天が突き刺さっており、それを支えに立ち上がる。
「チッ・・・・こっちは病み上がりなのに、いきなりなんて相手だよ・・・・」
ゴォンッッ!!
ぼやいていると、赤銅がを構えて突っ込んできた。
それを今度は魔導八天をすべて組み上げて受け止める。
「端役なれど、其の方ならば吾に至れるやもしれんというに・・・・」
「あ?お前に至るだ?そんなのは俺の仕事じゃない」
「なに?」
「俺は倒すと言っ
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