第四章 RE:BIRTH
英雄の集結
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めていく。
赤銅はガードしようとするも、最初の突き上げではあの高度に置去り状態で、素手で受けるしかすべがない。
が、も追いついたのか、赤銅の手に飛来してきて蒔風の攻撃を受けようとする。
しかし、その腕を手首から切り落とされてしまって剣が落ちる。
落ちてはいるが、蒔風たちの落下が早くて上昇していくように見えてしまう。
そして、「奴」の元へと落ちてくる。
彼がいるのは、翼刀よりもまたさらに高度な場所。
彼は真上の赤銅とその向こうの蒔風を見上げて身体を捻り、それを一気に戻して回転、八剣をばらまくように弾きだした。
やがてその高度に赤銅が落下してくると、その八剣が飛来してきて、八方向から赤銅を切り刻んだ。
もうわかってると思うが、「奴」は投げ放った剣を、この星を一周させて飛来させているのだ。
少しの乱れもなく、そして途方もない力が可能にする奇襲戦法。
だが、彼に奇襲という感覚はない。
人によって、戦場は変わる。
空中、陸上、海上、海中
彼にとってはそれが星であるというだけのこと―――――!!!
「グぅああアアアアアアアアアア!!!!」
「ウォッ!?」
「ぬっ・・・!!!」
赤銅が手元にΧブレードを戻し、蒔風を打ち、下に回す。
そして剣をキャッチして組み上げた「奴」もろとも海に叩きつけようと、Χブレードで押し込んでいった。
「こいつッ・・・顔が・・・」
「ああ・・・本当に化けもんみたいだな」
その赤銅の顔は、さっきまでのものとは違っていた。
眼球は真っ赤になり、眼は失われている。
そこからは血涙を流したかのような紋様が浮き出ており、歯はすべて牙のように尖り、額にはおぞましい角まで生えてきていた。
「生物兵器・・・ッ!!!」
「そうか・・・こんなものまで埋め込まれてたんだな!!!」
それはもはや「赤銅の翼人」ではなく「赤銅の化け物」であった。
翼人の陰など、欠片もありはしなかった。
だが、その最後の証である赤銅の翼が、焼けるように輝きだす。
そのエネルギーはその体の血管を浮き上がらせ、次第に破裂させていっていた。
「抑制しててこれかよ!!!!」
「三人がかりでもやべえとかなんだよ。翼刀がいなきゃ死んでたな!!」
「きゃー!!死ぬとか怖いこと言うの禁止!!!」
「あーわかったわかった!やるぞ!!」
蒔風と「奴」が剣を同時に振りおろし、赤銅の身体を大地に叩き落とす。
その後に続いて三人も着地し、蒔風が手を振り上げていく。
「行くぞみんな!!!」
号令。
それと同時に、皆が動く。
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