第四章 RE:BIRTH
英雄の集結
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に「奴」に突撃した。
それに対し「奴」は魔導八天をスカートのように出現させる。
そして、回転。
円形に広がったそれは迫る三人を一気に弾き返し、一本を残して消す。
そしてその一本を取って「闇」に向かって切り掛かって行った。
「闇」はそれに反応し、黒煙を前進と拳に纏わせ、「奴」の攻撃に備える。
「それは、き、効きません!!」
「闇」が叫ぶ。
今までこの防御を、一本の剣が突破したことはない。
これを弾くには連続攻撃かそれにあたいするもの。
彼女は自信を持っていた。
集中させさえすればあの乖離剣すらも耐えるこれに、一本の剣で斬られるはずがないと。
だが
「知らん」
その一言にすべてが切り伏せられた。
「え・・・・」
見ると、「奴」は剣を振り降ろしきっていた。
衝撃が「闇」の身体を左肩から右脇腹へと走る。
それだけで彼女は痛感した。
「ごゥッ!?」
「ダァッ!!」
そして、「奴」の突き。
その一撃で、「闇」の全身から黒煙がはじけ飛んで、その身体は森の奥へと吹き飛ばされていった。
「なぁ!?」
「バカな・・・・」
驚愕する一同。
だが、その時間すらも許されない。
「こっちだ!!!」
「・・・!!!」
「奴」が剣を振るい、「虚無」へと襲い掛かって行った。
左右に揺らめかせ、まるで一本の剣が柳葉のように―――――
「是ァッ!!!」
「んンッッ!!!」
そして、乱舞。
「虚無」の投げ放ってくる槍を、演武とでもいえる真っ向からの剣筋で真っ二つに叩っ斬って前進していく。
間合いまで入られて、「虚無」が槍を横薙ぎに振った。
それを「奴」が剣を逆さにするようにして受け止め、頭上に回し、反対側に落としていなす。
「虚無」も胴体から槍を出現させ、懐に踏み込んできた「奴」を串刺しにしようと力を放つも
「・・・見切られ・・・!?」
「貰ったァッ!!」
ドンッッッ!!!
大気をハンマーでたたいたかのような、そんな表現しかできない音が鳴った。
「虚無」の胴体を「奴」の一閃が斬り裂き、火花が散って回転させる。
空中をバク宙のように回転して吹っ飛んだ「虚無」が立ち上がろうと地面を掴んで上体を起こす。
しかし
「ドリャァ!!」
「はぐッ!!!」
「奴」の足刀蹴りが胸のど真ん中に命中し、またすっ飛んで行って地面に倒れ伏した。
「これで斬れないとは・・・全く、頑丈な体してるね?」
「これ以上は!!」
「ゲッホ・・・さ、せません!!」
バガァッ!!
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