第四章 RE:BIRTH
英雄の集結
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「え・・・・・」
その男の背を見て、なのはがこぼした言葉はそれだった。
この背中を、見たことがある。
いつでも助けてくれる、頼もしい人。
私の憧れる人。大好きな人。
でも、あの人はまだ・・・・
「舜君・・・・?」
だが、同じだった。その背はそう言っていいほどに。
しかし、男は答えることなく赤銅に向かって歩を進める。
「なのは、唯子!!大丈夫か!!!」
そこに一刀とクラウドが駆け寄ってきて彼女たちに肩を貸す。
立ち上がったなのはが、一瞬だけ男の顔を見る。
「違・・・う?」
疑問に思うのは一瞬。
だが、それでも似ている顔だ。
何だろうか。雰囲気というか、目つきが違う。
蒔風のものから感じる印象は受け止める器であるに対して、この男から感じるのは鋭い刃であった。
「おい、あの武器まさか・・・・「奴」か!?」
一刀も気付く。
武器の形状からして、あれは「奴」だと。
しかし、蒔風に似ている理由がわからない。
「なんであんな姿なんだ・・・・なんで舜と同じような姿なんだ!?」
その疑問。
この場で答えられるのは、一人。
「そこまで戻ったというのか、「奴」は」
「? 知っているのか?」
クラウド・ストライフ
その男の口から、彼の正体が明かされる。
「「奴」・・・・幾度も世界をめぐり、俺たちと戦ってきたあの男の正体」
「誰?」
「知らなかったのか?」
「知らないよ」
疑問に疑問で返し、それに答えるなのは。
「・・・・そうか。まああいつが自分から言うわけもないか」
クラウドは、赤銅に歩む男の背に向かって語るように、答えを述べる。
「アイツの本名は「マイカゼシュン」」
「な」
「別の世界で、主人公になれなかった蒔風舜の可能性だ」
「よお、この世界で好きにしてくれたみたいだな」
「・・・・・・」
「相手させてもらうぜ」
「奴」が手に持つ魔導八天の一本を赤銅に向ける。
その瞬間、「闇」「光」「虚無」の三人が「奴」を取り囲み、これ以上進めせないよう立ちはだかった。
「お嬢ちゃんたちからか?」
「あなたはイレギュラーすぎるからね」
「しゅ、主人公でも主要でもないあなたを、あ、あの人の近くには、いかせません!!」
「・・・・排除」
「闇」から黒煙が吹き出し、「虚無」の腕には刺々しい槍柱、そして「光」が拳を構えて戦闘態勢を取った。
瞬間
「ハァッッ!!」「えいっ!!」「・・・!!」
三人が同時
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