第四章 RE:BIRTH
翼刀立つ 男来たる
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腕を抑えて地面を転がる唯子。
そこに迫る赤銅だが、その前にフェイト、シグナム、そしてなのはが立ちふさがる。
しかし宙を浮遊し、猛スピードで周囲を回転するΧブレードにすべてを弾き飛ばされてしまった。
その動きは軌道上に残像が残り、まるで鞭であるかのようにも見える。
「ぐ、ぁ!」
「あグッゥ!!」
「フェイトさん!!シグナムさん!!!」
大木に叩きつけられてしまうフェイトとシグナム。
その名を悲鳴気味に叫ぶ唯子。
「あぁっ!!」
「なのはさん!!大丈夫ですか!?」
そして、なのはが唯子のもとへと転がって行く。
なのはを抱え込み、起き上がらせようとする唯子だが二人とも立つに立ち上がれない状態である。
二人のもとに、赤銅の視線が向く。
Χブレードがしなり、二人のもとへと刃が迫った。
「ッッ!!!」
《Protection!》
ガギィ!!!
その刃をレイジングハートが展開させたバリアで防ぐが、火花の散り方が尋常じゃない。
おそらくはすぐにでも砕けてしまうだろう。
その光景を、さっきの場所から動かずに見る赤銅。
「吾に至る者は無し、か・・・・神と呼ばれし吾の力、今だ強き事か・・・・」
「なにを・・・・」
「人の子よ。死を前にして、神と言われるそのものの存在に祈るがよい」
「あなたが・・・神だとでも!?」
「吾は・・・そう言われてきた」
「ッッッ!!!」
刃が、二人の命に迫る。
バリアが破られる。
その衝撃で、爆発が起き
ドォッッォォォォンン!!!!
「あぁ!!」
「な、なのは!!!」
「唯子!!!」
爆煙
そこから赤銅の姿、そしての柄が見える。
そして、刃の先端が露(あら)わになって
「え?」
その刃は、ある男の持つ別の剣に防がれていた。
真っ向からその剣を受け止めている剣。
それは美しかった。
「剣」と言われて、およそ思いつくどのものよりも美しかった。
まっとうな西洋剣。純白の汚れ無き剣。
「魔」とはすなわち「悪」ではない。
外れたものを指して「魔」と呼ぶのだ。
ならば美しすぎるものも、「魔」となりうるのだろう。
剣の名は――――――
「魔導八天・・・・?」
赤銅の口から、驚きと呼ばれる声色がこぼれ出る。
男は、不敵な笑みを浮かべ宣告した。
「人は死に直面した時、神に祈りを捧げる。ならば神よ、聞
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