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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
翼刀立つ 男来たる
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言い、そこに映像が映る。

映っているのは、赤銅の翼人に向かって行く綺堂唯子たち。

見て分かる。
右腕の調子が万全ではない。


『あんな状態でも、赤銅の翼人がお前を縛り付けると考える彼女は立ち向かっていく』

「俺のために・・・?」

『さぁな。もしかしたら、お前を取られたくないからかもしれない。それこそ自分のためかもな』

「では・・・」

『でも、その行動理念の元にはお前という存在がいる』

「!!」

『わかるか?お前は綺堂唯子の柱なんだよ。彼女からそれを奪うつもりか?どんな強がりを言っても、彼女にはお前が必要なんだよ』

「そして・・・俺にも・・・・?」

『好きなんだろう!!彼女が!!!』

「俺は・・・・!!!!」


『護ってやれよ・・・・その命をかけて!!鉄翼刀という彼女の柱として、自分を含めた彼女の世界を、最後に残った大切なものを!!』

「全力で・・・・・!!!俺は・・・・!!!!!」




翼刀の瞳に炎が灯る。
立ち上がり、ヴァルクヴェインを振るい上げる。

その剣が真の光を放ち、剣心が共にあることを表す。


癒しの担い手、此処に有り。
神剣が、命を吹き返した。


「最初から全部あったんだ・・・・怖くて、目を逸らしていただけだった!!」

『エゴだっていいじゃないか。お前が守りたいなら、守ってやれ・・・・・じゃあな』

「まて!!お前は・・・誰なんだ!!!」

『ふん。俺よりもまだ恵まれているくせにヘタってる男に腹が立ったから説教しに来たおせっかい男だ』


声が遠ざかり、気配も薄れていく。



『まあ、もしお前が戦場に来るなら・・・・会うこともあろうよ』




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遥か離れた場所。


海を臨める、断崖絶壁の上。
そこには木々が生い茂っている。



空を見上げれば、ラピュタ。



腕を振るって遠くに飛ばした最後の「欠片」を消し、その一片までもを「自分」として取り戻しきった、先ほどの声の主―――


――――その男が、それを見上げた。


「さて・・・・引っさげて登場だ」




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「ラピュタ、海洋に向かいます!!」

「現在、複数のメンバーが迎撃をしていますが・・・・!!」

「敵飛行戦力増大!!受け切れません!!!」

「ここまで・・・なの!?」


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