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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
宵の時
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その手にΧブレードが出現し、バーサーカーの腹を横一文字に切り裂いた。



「■■■■■■!!」

「儚き力よ・・・・?」

「■■■■■■!!!!」

「!?」


その一太刀で終えると思ったのだろう。
なおも咆哮を上げるバーサーカーに、赤銅の翼が驚愕と共にその足を掴まれて投げ飛ばされる。


「理解。其の方、御霊幾多在り也」

「是ァァアアア!!」


そして、春蘭を筆頭にして武将たちも切りかかっていく。
Χブレードが浮き、赤銅の手掌にコントロールされて振るわれていった。


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「ッッ!!!」

「こーら!行かないで!!」

「でも!!」


戻って、管制室。
そこでは唯子がやはり、飛び出そうとして鎖をガチャガチャと言わせていた。

確かに、彼女が出てきたのならその顔に一発だけでもお見舞いしたい唯子だろう。
だが、今の身体の状況で行って勝てるのだろうか?


「――――ッ!!」

「無理でしょう!?アリスさんが帰ってきて、調整してくれるまで待ちなさい!!!」

「いつですか!!」

「・・・・数分前に蒔風さん達と出て行きましたから・・・・・」

「待てないですよ!!他の翼人の人たちだって、手が足りてないんでしょう!?」

「そうですが・・・・」



そうしていると、モニターに新たな動きがあった。

二つの巨大な反応が、赤銅のもとに向かって行っていた。
そこにある名前は、北郷一刀とクラウド・ストライフ。

だが、赤銅を挟んで反対側から、もう二つの反応が突撃してきていた。




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空を行く二人。
赤銅の翼が出てきたと報告を受け、身体を休めていた彼ら二人がついに動き出したのだ。


上空から一気に急降下して、地方都市・冬木の上空に差し掛かる二人が、それを確認した。



「見つけた!!」

「行くぞ!!」



二人が剣を取りだし、すれ違いざまに斬り裂こうと構えて一気に降って行く。
このままいけば、赤銅に攻撃できるだろう。

クラウドは大剣に魔洸を纏わせ、一刀は流星剣に光を溜めこむ。




ビュオおおおおぉォォォォォォ・・・・


雲の切れ間を抜ける。

街を分ける川が見えてくる。

線路が見え、駅前大広場を視認する。


街がどんどん近づいてきて、ミニチュアのそれが現実感を伴っていく。


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