第四章 RE:BIRTH
宵の時
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もいえるダメージを与えていた。
そもそも、扉を開くことすらWORLD LINKなどの世界からのバックアップがあってやっと、安全にできるのである。
それを個人に引き出したのはすごいが、まずそれで身体のバランスが崩れただろう。
どんなに異常な力を持っても、その身体はまだ“No name”範囲内のものだった。
だが、こうして力を得た以上はそれを超えることになるのだ。バランスも崩れる。
しかし、それは別に時間を掛ければ体に馴染むものなので大して問題ではない。
ただ、問題なのはその状態であんな大技を放ってしまったということだ。
言うなら、バランスを取ろうと揺れている天秤を、机ごと蹴り飛ばしてしまうようなもの。
事実、彼女は「EARTH」に到着と同時に転倒し、乗っていたバイクを見事大破させていたのだから。
「うーん・・・・最初はだいじょうぶだったんだけどなぁ」
「フィードバックが来てるんですよ。とにかく、悔しいでしょうが今回の戦いは見送ってください」
「そんなぁ・・・・・」
今唯子は右腕を三角巾で吊るしており、安静にしているように言い渡されていた。
だが、このままでは引き下がれない。
「せめて戦況がわかる位置にいたいんだけど・・・・」
「構いませんが、飛び出していかないようにそれなりの処置は取らせてもらいますよ?」
「処置?」
五分後
「これが処置ですか」
「まあ、ええ」
管制室には長岡と、鎖で縛りつけられた唯子がいた。
ミイラ男ならぬ鎖少女だが、こうでもしないと彼女は飛び出していってしまうだろう。
「私って信用無い?」
「まさか。でも飛び出して言っちゃうでしょ?」
「むぅ」
言われることに反論できない唯子。
そうしてモニターを見ていると、要塞が冬木上空に到達し、地上と空中で戦闘が行われていた。
「ラピュタ、冬木市上空に入りました。アーチャーと交戦していた「光」は姿を消しました」
「地上の模造兵士には、バーサーカーを中心としたメンバーが迎撃に当たってます」
「空に「虚無」の存在を確認。仮面ライダーファイズブラスターフォームが迎撃中。モニターに出します」
ガヴォン、という音がして巨大モニターにファイズブラスターフォームと「虚無」の二人が交戦している姿が映し出された。
両肩にせり出したブラッディ・キャノンと、両腕で構えるファイズブラスターで狙い撃つファイズ。
直線に動き、ファイズの周りを旋回していく「虚無」はそれをすべて回避し、その後には尾を引くように爆発が追って行っていた。
そしてある一点で消えたかと思うとファイズの眼前に迫っ
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