第四章 RE:BIRTH
PLATINUM STORY
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の質問。
それに対し、蒔風は思った瞬間返答していた。
もう少し言い方があるだろう。
だがそれを否定するのように、思ったことが瞬時に口から飛び出していく。
「何をしたってうまくいかないときがある。救えないものは救えないし、クソみたいなやつが笑って、イイ人がバカを見る。誰だって人を殺すし、だます。信じられるものなんて、この世界に一体どれだけある?」
『それで?』
「だから嫌いだ。今までだって、どれだけの目にあわされてきたことかわからない。何度だって死にかけた。何度だって痛みを負った。何度だって苦しみを味あわされた。人は希望がある、生きてればいいと言うが、そんなことはない。生きていた方がつらいし、死んだ方がどれだけ楽かということの方が多いじゃないか」
『それで、この世界が嫌いか?』
「嗚呼・・・・嫌いだとも。なんでこんなに必死になってるのか、馬鹿らしくなるくらいにな」
『だったらお前はなんで、ここまで必死になっている?』
その光は問う。
蒔風が、よどみなく答えていく。
「・・・・守りたいものがあるからだ」
『・・・それは?』
「どこの世界をめぐってもそうだった。変わり映えのない日常。つまらない日々。放棄したくなる生活。それが俺の世界での苦痛だった。先の見えない恐怖。どうすればいいのか分からない明日。怠惰な毎日の連続。人生に嫌気がさしてきた」
『他の世界を見て、それは変わったか?』
「思っていたのと違った。どこの世界も、同じだったと思う。ないものねだりだったよ。自分の世界のやつらに負けないくらい、人間はどうしようもなかったし、救いがない世界だった。でも、絶対にみんなが救われるわけもないのに、その中でも諦めないで必死になって救いを求めて縋る人間がいた」
『彼らが悲惨だと思ったか?』
「哀れだとも思った。絶対に救えるわけがないのに、助けたとしても地獄が待ってるだけかもしれないのに、それでも救おうと足掻くその姿を」
『かわいそうか?だから助けてきた?』
「そうかもしれない。だから、俺はこの力を手に入れて、みんなを助けてきたんだと思う。」
『そうだな、蒔風舜。だからお前は、一度として誰かと一緒に立ち向かったことがない』
「え・・・・・」
『誰かを助けたい。そうお前自身が願ったから、お前は強大な力を手に入れた。結果、お前は救われないものを救い、多くの人間を助けてきた』
「ああ」
『だがお前はそう言って、一人で敵に立ち向かっていった。「お前を死なせない」「絶対に守ってやる」・・・それがお前の敵に向かう認識だ』
「・・・・・・」
『たとえWORLD LINKで仲間と一緒に戦うという体をとっても、想いはそれ
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