第四章 RE:BIRTH
Dead Story
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ブワッ、と蒼炎が散り、後に残るのは振り切った蒔風がしゃがみ込んでいる姿だけだった。
「蒔風・・・・」
「だ、大丈夫か!?一本も刺さってないよな、羽根!!」
「平気だが・・・お前」
「ん・・・あぁ、結構大丈夫なってきた。ありがと」
バガァッッ!!
と、剣を握る手を見ながら蒔風がぼそぼそと言っていると、アリスがコブラオルフェノクを叩き潰しながら彼らのもとにやってきた。
「舜!!「戻り」ましたか!?」
「まだ怖いけどな・・・いざという時にしり込みはしなくなりそう・・・かな?」
「そうですか・・・本格的には、全部終わってからですねッ!!」
ドォンッッ!!
天井に叩きつけられるコブラオルフェノク。
身体がめり込み、ガボォとそこから落ちて行って蒼炎を上げるコブラ。
しかし
「グェッ!!」
「!?」
コブラがその巨大な口を開き、その喉の奥から何かが出てきた。
出てきたのは、タイマー
赤い光を放ちながら、口の中にデジタルのタイマーが出てきたのだ。
それを見て、アリスの双眸が思い切り開く。
蒔風も、佳景山も、初原もそれを見た。
そしてショーウィンドウから外を見ると
「―――――――ぁハッ!!!!」
大きく口を開いて笑い、見下すように眼光を飛ばす、機関の男が見せつけるようにしてスイッチのボタンを押そうと親指の筋肉線維が動き出す。
それに反応したアリスが、コブラアンデットの首を掴んで建物の奥に投げ飛ばした。
さらに蒔風も二人を掴んで外に出ようとする。
しかし、ここで蒔風の動きが鈍る。
「ゥあっっ・・・ッ!!みんな逃げ」
一瞬
そう、たった一瞬だ。
目で見た。
それが爆弾だと認識した。
脚が止まった。
恐怖で、一瞬だけ動きが鈍った。
口が先に動いてしまった。
脚を動かすべきなのに、必要のないセリフを叫んでいた。
たった一瞬。
一秒にも満たない刹那。
その時間が、すべてを分けた。
バゴゥッッ!!
ドォン!!!
爆発する。
投げられたコブラオルフェノクが、向こうの壁に衝突するよりも早く爆発した。
壁、天井、柱にも仕掛けられていたのか、四方八方から炎と衝撃を撒き散らして、周囲を吹き飛ばしつくさんと圧倒的な死が荒れ狂う。
ショーウィンドウのガラスは爆風で粉々に砕けて路上を埋める。
宙にいたアリスは、コブラオルフェノクの爆発に吹き飛ばされて飛び出していく。
地面をすべるように転がるアリスがてパートに目を向けると、その中から佳景山と初原が飛び出してきた。
何かに投げ飛ばされたかのように
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